お中元じまい〜お中元を贈るのをやめたい時できることと注意点
一度始めると止められないとも言われている「お中元」や「お歳暮」。
様々な事情で贈り続けることが難しくなった場合の方法です。

今年でやめる方法❶ 何も送らない
気持ちの上で抵抗がありそうですが、最も潔くやめられる方法は、「何も送らない」。
過去にお世話になった経緯から贈り続けてはいるものの、現在では疎遠の方であれば、御中元や御歳暮を終わらせることに、あまり抵抗がないかもしれません。
御中元や御歳暮を終わりにしたとしても、年賀状等季節の挨拶状で連絡を取り続けることは可能です。
今年でやめる方法❷ 暑中見舞いハガキ切り替える
何も送らないのは気が引けるような場合には、「暑中見舞いハガキ」に切り替えることで対応することができます。
日頃のお礼と夏を乗り越えるための気遣いである贈答品から、相手の体調を気遣う「暑中見舞いハガキ」へと、季節のあいさつへ意味合いを変えることができます。
この場合、暑中見舞いハガキは時期になったら早々にお送りするのがポイントです。
送り始める時期は地域によっても異なりますが、一般には梅雨明け後〜立秋の前日(8月7日頃)まで。ただ、梅雨明けが地域によって1ヶ月以上の開きがあります。
そのため、目安となるのが「小暑」。2025年は7月7日。
小暑とは、「暑さがだんだん強まっていく時期」という意味
小暑と次の節気である大暑(たいしょ)を合わせた約1カ月間は、「暑中」と呼ばれる最も厳しい暑さの続く時期
つまり、7月7日以降早々に、「暑中見舞いハガキ」を出すのがオススメです。


例年「御中元」を贈っていた相手に、7月下旬や8月初旬に「暑中見舞いハガキ」が届いたら、忘れてて慌てて送ってきたみたいに受け取られかねませんのでご注意を。








今年でやめる方法❸ お歳暮に1本化
「お中元」を贈る相手には、通常「お歳暮」も贈ります。
この場合、お中元をやめて「お歳暮」に1本化することもできます。





毎年贈っていた「御中元」を連絡もなく急にやめてしまうと、先方が心配する可能性もあります。
特になにか説明したり、言い訳をすることなく、「御中元」の代わりに「暑中見舞いハガキ」で連絡をするといいでしょう。
来年以降やめる準備:お中元から「暑中見舞」「暑中御伺」に変更
計画的に御中元をやめていきたいのであれば、今年は「暑中見舞」や「暑中御伺」の「のし紙」をかけた贈答品を贈ることがおすすめです。
「暑中見舞いハガキ」同様、「暑中見舞」や「暑中御伺」の贈答品は、熱い夏の時期に相手の健康を気遣うものです。贈答品の意味合いを変えておくことで、来年以降やめやすくなります。
発送時期は、「暑中見舞いハガキ」同様、小暑〜立秋前日。
こちらもハガキ同様、小暑(2025年は7月7日)を過ぎたら早々に送るのがオススメです。


「御中元」をやめたい時に避けたい方法
「御中元じまい」「御中元やめたい」などで検索すると、いくつもの「マナー記事」が出てきます。
中には、次のような方法も紹介されています。
- 金額を低くする
- 他の贈り物に変える
金額を下げるのはやめた方がいい
贈答品の金額を下げるのは、避けた方がいいです。
そうでなくても、物価が高騰しています。例えば、1〜2年前の5千円と、今の5千円の贈答品では、質量共に違います。
受け取った側も、金額が下がったことがわかりますので、避ける方が無難です。
他の贈り物をするなら「御中元」を贈ればいい
「御中元」以外の贈り物をする、との考え方もあるようですが、意味がわかりません。
旅行のお土産、誕生日祝い、敬老の日などに贈るというのが代替案のようですが、その場合贈る相手は家族や親族、あるいは親しい関係の人です。そのような相手には、「御中元」を贈らずとも、すでにお土産や、お祝いなどは贈っていることが多いです。
逆に、お祝いやお土産などを贈るような関係性のない相手であれば、「御中元」の代わりに誕生日などのお祝いの品が急に届き始めるのもおかしな話。
なんらかの理由で、御中元を贈ることをやめたい・控えたいのであれば、中途半端な逃げ道を作らずに潔く止めることをおすすめします。



