資料などもメール送付や、サイトなどからダウンロードできるようになり便利になりました。
便利になった分、先方から書面を返送してもらう「返信用封筒」など使う機会も激減し、稀に必要になるとアタフタすることも。都度、細かく調べるのも面倒なので、自分宛の返信用封筒を同封する際に気をつけることを、調べ直して記しておきます。
書き方例はざっくりこちら↓
返信用封筒の宛先(自分の名前)につけるのは行と宛どっち?
返信用封筒の宛先欄には、団体(社名や部署名)・個人名(自分の氏名)の後ろに「行」を書き加えるのが一般的です。
宛先の氏名と区別をするために、「行」のサイズや位置を微調整するとわかりやすいです。
宛先が「弘行」さんのように「行」が入る場合には、特に分かりやすく表示しましょう。
「宛」は、送付状の文面中や、会話の中で「○○宛にお送り下さい」という形で使うことが多いです。
昨今、相手が「行」「宛」を削除して「様」「御中」などを書き加えるであろうことを想定し、返信先の宛名(氏名)に「様」「御中」「殿」を自ら記入するとの説もあるようですが、やめた方がいいです。
2024年現在では、スマートな作法ではありません。
返信用封筒の差出人欄や裏面に相手の名を書く?
返信用封筒の差出人は相手方ですが、差出人名や住所はこちら(用意する側)で記入する必要はありません。
差出人名を記入する必要がない理由はいくつかあります。
- 返信用封筒の宛先をこちらで記入しているため、宛所不明などで差出人(相手方)に返送される可能性は低い
- 差出人が会社の場合、差出人記載のルールや、担当部署などの変更の可能性もある
- 相手側の住所氏名をこちらで記入するのは差し出がましく失礼な行為にあたる
いずれにしても、返信用封筒に相手方の住所氏名を記入することは、相手への配慮にも親切にもあたりません。
返信用封筒には切手は貼る?
後払いや着払いでない場合には、返信用封筒には基本的には切手を貼ります。
これには、返信をお願いしている相手に対して、「必要な書類をこの封筒に入れて、ポストに入れていただくだけで結構です」という意味合いがあります。相手方の手を煩わせないための配慮です。
「基本的には」というのは、返信が必要がどうかにもよるからです。
返信用封筒の切手料金は?
日本国内の場合、料金は封筒の大きさと重さだけで決まる従量制規格です。
返信用封筒に入る書類のおおよその重さ(書類何枚かなど)から、郵便料金を確認し切手を貼ります。
(1)定型郵便物:23.5cm×12cm以内、厚み1cm以内
・25g以内:84円
・25g超50g以内:94円
・50g超:定形外料金と同じ
(2)定形外郵便物(規格内):34cm×25cm×3cm以内で重さ1kg以内
・50g以内:120円
・50g超100g以内:140円
・100g超150g以内:210円
・150g超250g以内:250円
(3)定形外郵便物(規格外):(2)の「規格内」に当てはまらないもの
・50g以内:200円
・50g超100g以内:220円
・100g超150g以内:300円
・150g超250g以内:350円
※ 速達の場合、別途速達料金(250gまで+260円、250g〜1kg+350円)が必要です
※ 250g超の重さについても料金が決まっています
※ 2024年7月現在の料金です
返送用封筒の切手料金が不足したら?
切手料金が不足した場合の郵便局の対応は、以下のいずれかになります。
【切手料金が不足の場合】
- 受取人に届く前に差出人に返送される
- 受取人に届いて不足額を支払う
- 受取人が不在だったり、支払いを拒否したりすると差出人に返送される
参照:日本郵便 手紙にまつわるQ&A
差し戻されず、受取人(変信用封筒の宛先である自分)に届けば、不足分を支払えば済みますが、差出人である相手方に差し戻されてしまうと、相手方が不足料金を支払い再度投函するという二度手間になりますし、返信封筒が届くまで時間もかかりますし、相手によっては面倒でしかないため返信してもらえない可能性もあります。
なんにもいいことはありませんので、料金不足にならないように気をつけましょう。
返信用封筒の切手料金の確認の仕方
特に決まりはありませんが、手順として決めておくと確認忘れがなくなります。
1. 封筒の大きさが定型か、定形外かの確認
2. 返信用封筒に入るものを想定して計量
・返信用封筒+返信してもらう内容物+A4コピー用紙1枚分(相手方からの送付状や予備)
3. 該当する料金の切手を貼る
・全体の重さが料金設定の境界に近い場合には、1段階上の料金分の切手を貼っておくと安心です
返信用封筒の入れ方は?
返信用封筒は、相手が取り出しやすく、わかりやすいように入れるのが基本です。
自分宛に送ってもらうための封筒ですから、折って構いません。
【返信用封筒の入れ方】
- 返信用封筒の宛名(自分の名前)を外側にして折る
→ 返信用封筒であることがわかりやすい - 奥(下)の方に入れる
→ 送る封筒の開封口に近いところにこないようにする - 必要に応じて2つ折りか3つ折りにする
- 返信用封筒に切手を貼った場合には、ノリや水分が乾いてから入れる
細かいことですが、相手が取り出しやすく入れるのがポイントです。
返信用封筒の準備は、ただの事務作業ですから、必要以上に気遣いが必要なものでもありません。相手が分かりやすく、返信しやすいよう、ポイントを押さえて作業するのがコツです。