無理しないで・体を大事に・ご自愛〜敬語や言い換えバリエーション、ビジネス/上司/目上の方に電話/メール/年賀状/暑中見舞いでも使える表現・文例

体調を崩した上司の電話やメール、目上の方へのメール等での連絡、年賀状や暑中見舞いなどの挨拶状、、

結びの言葉には、相手の健康を気遣う言葉をスマートに使いたいものです。

同僚や友人であれば、「無理をしないでね」でいいのですが、相手との関係性、相手の健康状態、タイミング、内容によっては、敬語表現での言い換えや、バリエーションがあると使い勝手がよくなります。

毎回悩まなくてもいいように、まとめておきます。

目次

「無理をしないで」の敬語/言い換えバリエーション

「無理をしないでね」の敬語表現や言い換えバリエーションには、次のようなものがあります。

  • ご無理なさらずに
  • ご無理をなさいませんように
  • ご無理をなさいませぬように
  • ご無理をなさらないでくださいね
  • くれぐれもご無理をなさいませんよう
  • 無理をなさらぬようご自愛くださいませ
  • どうかご無理なさらないようお願いいたします
  • 無理をなさらぬよう、心からお願い申し上げます
  • 無理をなさいませんよう、切にお願い申し上げます
  • どうか無理をなさらないようお気遣いくださいませ
  • 無理をなさいませんよう、心からお願い申し上げます
  • くれぐれも無理をなさらないよう、お願い申し上げます

長ければいいというものではありませんが、丁寧度をあげると必然的に長くなってしまいます。

敬語やより丁寧な言い換えにするには、ポイントがあります。その組み合わせで、さらにバリエーションが広がります。

言い換えのポイント
  • 「無理」→「ご無理」で丁寧語
  • 「する」→「なさる」で尊敬語
  • 「くれぐれも」「どうか」「どうぞ」「何卒」などをつける
  • 「ください」→「お願い申し上げます」などの丁寧な表現に
  • 「ください」→「よう」「ように」「ね」「ませ」などをつけて柔らかい表現に
  • 「なさいませんように」→「なさいませぬように」で古風で格式高いイメージに

「体を大事に」の敬語/言い換えバリエーション

「体を大事に」の敬語表現や言い換えバリエーションには、次のようなものがあります。

  • 何卒ご自愛くださいませ
  • くれぐれもご自愛ください
  • お体をお気遣いくださいませ
  • ご健勝をお祈り申し上げます
  • お体を大切になさってください
  • ご自愛専一にてお過ごしください
  • 健康にはくれぐれもご留意ください
  • どうぞお体をいたわってくださいませ
  • 体調を崩されないよう、ご注意ください
  • どうかご自愛のうえお過ごしくださいませ
  • 体調を崩されませんようお気を付けくださいませ
  • お体大切になさいますよう、心からお願い申し上げます

敬語やより丁寧な言い換えにするには、ポイントがあります。その組み合わせで、さらにバリエーションが広がります。

言い換えのポイント
  • 「自愛」→「ご自愛」で丁寧語
  • 「する」→「なさる」で尊敬語
  • 「くれぐれも」「どうか」「どうぞ」「何卒」などをつける
  • 「気をつけて」→「お気遣い」「ご留意」などの丁寧な表現に
  • 「ください」→「お願い申し上げます」などの丁寧な表現に
  • 「ください」→「よう」「ように」「ね」「ませ」などをつけて柔らかい表現に
  • 「なさいませんように」→「なさいませぬように」で古風で格式高いイメージに

「お大事に」の代わりに「ご自愛下さい」は使えるの?

メールや手紙の結びに使われる「ご自愛ください」は、「お体を大事になさってください」と同じ意味合いで使われますが、気をつけるべき点もあります。

「ご自愛」とは?

ご自愛ください」には、「ご自身のことを大事にしてください」「ご自身のお体を大事にしてください」「健康に気をつけてください」という意味があります。

相手に対して、自分(相手自身)を労るようにと、相手の健康を気遣う言葉です。

「お身体ご自愛」「お体ご自愛」?

最近では、「お体ご自愛ください」「お身体ご自愛くださいとの文もよく見受けられますが、細かく言えばいずれも間違い。「体」「身体」の漢字の問題ではありません。

自:「自分の体」の意味
愛:「大切」の意味

自愛」という言葉自体に「自分の体を大切にする」という意味があります。

「お身体ご自愛」「お体ご自愛」だと、「頭痛が痛い」「後で後悔する」「必ず必要」的な二重表現(重ね言葉)です。

気にしない方は気にしない(気づかない)かもしれませんが、違和感を持つ人もいます。この文章を読んだ方は、以降使わない方が賢明です。

「ご慈愛ください」!?

メールや手紙では、誤字や打ち間違いにも注意が必要です。

「じあい」で変換率が高いものに、「慈愛」があります。慈しむ心や深い愛情を意味します。

ネット上には「ご慈愛ください」だと「私に深い愛情を持って接してください」のような意味になるとの説もありますが、そもそも日本語として不自然ですし、この解釈にも無理があるように感じられます。
仮に「ご慈愛ください」と文にあっても、「誤字ですかね、、」くらいに受け取られ、過度の親密さや愛情を求めているような誤解を受けることは少ないでしょう。

恥ずかしながら、若かりし頃この間違いをおかしております。。
変換ミスに気が付かないまま、コピペで文末に何度か使用していました。ホント、恥ずかしい思い出です。

お見舞い・療養中の相手に使える言い換え表現

「ご自愛ください」「体調を崩されないよう」「健勝」といった表現は、基本的に健康な人に対して使うものです。

療養中の方に使うなら、「お大事に」の方です。

ご自愛・お大事に・無理しないで、使い分け
  • どうぞお大事に
  • 養生なさってください
  • 早い回復を祈っています
  • ゆっくりとお休みください
  • お体をいたわってくださいね
  • お体を十分にお休めくださいませ
  • どうぞお大事になさってください
  • 一日も早い復帰をお待ちしております
  • 一日も早いご快癒をお祈りしております
  • 一日も早いご回復をお祈りいたしております
  • ご無理はなさらず、十分に静養なさってください
  • 一日も早くお元気になられるようお祈り申し上げます

療養中の相手に対しては、「完治に向けてより健康に注意してください」と伝える意図がなければ(←普通はない)、相手への心配・気遣いだけを意味する言葉を選ぶといいです

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「お大事になさってください」「ご無理はなさらないでください」など、相手の健康を気遣ったり、心配の気持ちを表現できる言葉は複数あります。

相手との関係性、相手の健康状態、タイミング、文面の内容に合わせて、文字数を考慮したり、言い方を選べるようバリエーションのポイントを押さえておくと便利です。

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