完治していない段階でのお見舞い返し〜「快気内祝」「御見舞御礼」でのお礼状書き方・例文

入院や自宅療養でお見舞いをいただいた際に、完治すればすれば「快気祝」でスッキリするのですが、「退院したけど療養中/休職中」の場合には、お礼状をどうするか悩ましいものです。

お礼の気持ちは込めたいものですが、お礼状を書くことエネルギーを消耗しないよう、文例をまとめておきます。

目次

完治はまだなら、退院後のお見舞い返しやお礼状は?

退院後、自宅療養や通院、リハビリなどが必要で、社会復帰まで時間が必要な場合の基本的な考え方です。

  • 退院の報告とお見舞いのお礼として「退院内祝」「快気内祝」等と、お礼状を送る
  • 退院の報告を兼ねたお礼状だけ送り、療養後に「快気祝」とお礼状を送る

どちらが正解というものではありませんが、相手との関係、快気あるいは社会復帰までどのくらいの期間を要するかで判断するのが良さそうです。

【完治前】お見舞いへのお礼状の書き方

お見舞いは、相手方からの気遣い、心遣いです。相手の気持ちに対するお礼ですから、感謝の気持ちを伝えること、今の状況を伝えることが大切です。

お礼状に書くこと
  • お見舞いのお礼
  • 心配をかけたお詫び
  • 退院報告
  • 内祝や御礼を贈るならその旨
  • 相手の健康への気遣い

事項の挨拶は、郵便局の『手紙の基礎知識 時候の挨拶』を参考にするのがオススメです。
季節感あふれる挨拶文が3例ずつ月別で掲載されています。

文具の「ミドリ」が運営している『手紙の書き方』の時候の挨拶には、ビジネス編(上旬・中旬・下旬)・プライベート編が紹介されています。

退院内祝に添えるお礼状 〜 退院後にも通院、リハビリ、療養が必要な場合

お礼状文例

拝啓 ○○の候 皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。

先日は、私の入院に際しまして、ご心配をおかけした上
ご丁寧に心温まるお見舞いを頂きまして有難うございました。

お陰様で○月○日に無事退院することができました。
暫くは通院が必要と言われていますが
順調に回復しておりますのでご安心ください。

心ばかりではございますが、お礼の品をお贈りいたしましたので、お納めくださいませ。

時節柄、くれぐれもご自愛くださいますようお祈りいたします。
まずは書中にてお礼申し上げます。
敬具

お礼状文例

拝啓

いくぶん残暑も和らぎ、しのぎ良い日が多くなりました。夏のお疲れは出ていらっしゃいませんか。

このたびは、入院中にお見舞いくださり、誠にありがとうございました。皆様の温かいお心遣いとご支援のおかげで、無事に退院することができました。心より感謝申し上げます。

お陰様で体調も徐々に回復しており、現在は自宅療養中です。まだ完全な回復には至っておりませんが、定期的な通院とリハビリを続けながら、日々健康に気をつけて過ごしております。本復の際は改めてご挨拶に伺いたいと存じます。

末筆ながら、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

敬具
なお内祝いの印として心ばかりの品をお届けいたしますので、何卒ご笑納くださいませ。

お礼状文例

このたびは入院中にお見舞いくださり、誠にありがとうございました。お陰様で無事退院し、現在は自宅療養中です。引き続き通院とリハビリを行いながら、回復に努めてまいります ささやかではございますが、お礼の品を同封いたします。寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいませ。

退院後にお礼状のみ送る場合

お礼状文例

拝啓 ○○の候 ○○様にはお元気でお過ごしのことと存じます。
先日は、お忙しい中ご丁寧なお見舞いとお心遣いをいただき誠にありがとうございました。

○○様のあたたかい励ましのお言葉に勇気づけられ、先日退院いたしました。
現在は、通院リハビリをしながら、徐々に回復に努めております。

本来ならお伺いしてお礼をお伝えしたいところではございますが
まずは無事退院できたことと、お見舞い下さったお礼を申し上げたいと考え筆を取った次第です。
時節柄、風邪など召されぬようご自愛ください。
まずは書中をもちまして御礼申し上げます。
敬具

お礼状文例

拝啓

盛夏の候、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

さて、このたびは私の入院に際し、お忙しい中お見舞いくださり、誠にありがとうございました。皆様の温かいお言葉とお心遣いに、大変勇気づけられました。

お陰様で無事に退院し、現在は自宅で静養しております。日に日に体調も回復してきており、少しずつ日常生活に戻れるよう努めているところです。

皆様の温かいご支援に、重ねて心より御礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

末筆ながら、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

敬具

お礼状文例

このたびは入院中にお見舞いくださり、誠にありがとうございました。皆様の温かいお心遣いに、大変勇気づけられました。お陰様で無事退院し、現在は自宅で静養しております。皆様のご厚情に心より感謝申し上げますとともに、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

退院・療養後の快気祝いでのお礼状

退院後にお礼状のみ送った場合には、体調が回復してきたら時期を見て「快気祝」を贈りましょう。職場復帰などのタイミングがわかりやすいですね。

お礼状文例

拝啓 ○○の候 ○○様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

この度は長らくご心配とご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした。
長い間、温かく励ましていただき誠にありがとうございました。

お陰さまで体が回復し、来週から復帰する予定でおります。今後は健康管理に十分注意してまいります。

時間はかかりましたが、無事快気の報告ができて嬉しく存じます。
これも○○様をはじめ皆様の励ましのおかげです。
つきましては、感謝の気持ちとして、快気祝いの品をお贈りいたしましたのでお納めいただければ幸いです。

季節柄ご自愛くださいますようお願いいたします。
まずは書中をもちましてお見舞いのお礼と快気ご報告とさせていただきます。
敬具

お礼状文例

拝啓 爽やかな秋風の季節となりましたが、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

このたびは、ご丁寧なるお祝いの品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

お陰様で、すっかり以前の健康を取り戻すことができました。これもひとえに、皆様の温かいお見舞いとお励ましの賜物と、深く感謝しております。

この度の経験を通じて、健康の大切さと周りの方々への感謝の気持ちを、あらためて実感いたしました。今後は、この貴重な経験を糧に、より一層健康に留意しながら、充実した日々を過ごしてまいりたいと思います。

ささやかではございますが、心ばかりのお礼の品をお贈りいたしますので、お納めくださいませ。

皆様の変わらぬご厚情に重ねて御礼申し上げますとともに、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

末筆ながら、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

敬具

お礼状文例

長らくご心配とご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした。お陰様ですっかり健康を取り戻すことができました。皆様の温かいお心遣いに深く感謝申し上げます。心ばかりではございますが、快気祝の品をお贈りいたしますので、お納めくださいませ。末筆ながら皆様のご健康とご多幸を心からお祈りしております。

よかったらシェアしてね!
目次