浄土真宗では、最も大切な法要である「報恩講」。家庭の事情や仕事などの都合で、どうしても欠席する場合、家でのお勤めをやめる場合の基本的な考え方や、その際のお布施のことをまとめておきます。
なお、地域やお寺によって考え方が異なります。わからないことは、ご住職や役員の方に伺うと間違いありません。
報恩講 欠席しても大丈夫?
報恩講は、宗祖親鸞聖人のご恩に報いるために営まれる、最も需要な法要ではありますが、欠席しても問題はありません。ご本山や地域のお寺のほかに、自宅にご住職や僧侶をお招きして、お内仏(仏壇)の前でお勤めをすることもできます。
自宅での報恩講をやめるのは?
お寺や家庭での報恩講は、ご本山の御正忌よりも先立ってお勤めするのが慣例で、「お取り越し」「お引き上げ」とも呼ばれています。
自宅にご住職にお越しいただきお勤めをしますが、家庭の事情などでお断りし、やめることもできます。
お寺から案内がくるかと思いますので、その際にお断りするといいでしょう。なお、お断する理由は詳しくお伝えする必要はありません。「事情により」「都合により」あたりで大丈夫です。
報恩講 欠席/断るなら連絡は必要?
お寺での報恩講を欠席するにしても、自宅での報恩講をお断りするにしても、お寺への連絡は必要です。ハガキや封書で案内がくるかと思いますので、返信の際に「欠席」やお断りする旨お伝えします。
喪中時の報恩講は?
報恩講は、親鸞聖人への感謝を伝えるものです。喪中は関係ありませんので、喪中時でもお勤めできます。
故人の一周忌などの法要と日程が近い場合には、早めにご住職に相談するといいでしょう。
報恩講 案内状には必ず返信を
報恩講の案内は、往復ハガキや封書などで届きます。出席の場合はもちろん、欠席でも返信をしましょう。
これは、お寺側の準備の都合です。
欠席でもバチがあたるようなことや、今後のお付き合いに支障があることはありませんので、深く考える必要はありません。欠席の理由は記入する必要はありませんが、通信欄などがあれば、「都合により今回は欠席いたします」と一言添えるといいでしょう。
報恩講 欠席ならお布施は?
報恩講を欠席する場合でも、お布施をお包みすることもあります。事前にお寺にお持ちしたり、案内状に振込用紙が同封されていたり、案内状に振り込みの案内が記載されていたりと、それぞれです。
お布施を包む(振り込む)必要があるわけではありませんが、浄土真宗で最も大切な法要であることから、特に事情がなければお包みするのが慣例です。