田舎に移住して起業する小さなお店/カフェの作り方

地方/田舎に移住して小さなお店/カフェで起業するのは、簡単です。

まずは家を買って、または借りて、あなたのセンスに応じて改装〜リノベーションし、店で扱うものを用意/仕入れたら、開業です。

この記事では、小さなお店/カフェの開業方法や集客の方法など、経営の基本、どうすれば成功するかについてを解説します。

飲食店の場合には、保健所の営業許可が必要です。改装工事の都合上、どんな店で何を提供するのかは、工事発注の前に決める必要があります。

飲食店の営業許可に関しては、別記事でご紹介しています。↓

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目次

田舎で小さなお店を開業し成功させるための考え方

先ずは立地。

お店で起業するには、立地はかなりの重要項目と考えられています。

商売のコンサルを名乗る専門家たちも「立地が命」と言います。

でも、気にしないでください。お店用の立地と言ったら、都心に敵わないのですから。

気にせずに、あなたが暮らしたい、暮らしていくに相応しい場所を慎重に探して決めてください。

※物件探しについてはコチラの記事を参考にしてください。↓

https://rural-life.jp/countryside-cheap-property

お店は、あくまでも収入を得るための手段です。

地方に移住する目的は、自分の新しい暮らしのためです。

ですから、あなたが住みたい場所で良いのです。

そこで良い・そこが良いのです。

あなたの気に入った場所を、田舎にあるからこそ価値があるお店、わざわざ行きたくなるような個性的なお店にすれば良いのです。

田舎暮らしを好み、わざわざ移住してお店で起業した、そんなあなたに興味がある人、好きになってくれる人は、沢山いるはずです。

あなたが好きで選んだ場所を、あなたの好きでいっぱいの店にすれば良いのです。

だから、好きなものが沢山ある人の方が、田舎での商売には向いています

田舎でお店を開くなら小さなカフェがおすすめ!

お店の種類は、飲食店がおすすめです。

特にカフェ。設備も許認可も簡単だし、日常的に利用してもらえる、日常的に利用しやすいからです。

もちろん、そこで雑貨なども一緒に販売できます。

飲食を提供しない洋服や雑貨だけを販売するお店だと、どうしても来店頻度は低くなるので、経営の難易度は高くなるでしょう。

お店は単純明快なビジネスです。

客を如何にして継続的に集めるか、そして客単価を上げるか、そこに注力すれば良いのです。

お客さんの数(客数)×客単価=売上
即現金が手に入ります。
クレジットカードや電子決済でも、翌月には振り込まれます。

売上ー仕入れ分=利益
利益で次の仕入れをし、残りを生活費や店舗運営の様々な支払いにあてます。

専門的な知識や技術などは、必要ありません。

小さなカフェであれば、特別な機械や高額な仕入れも必要ありません。

普段の暮らしの延長がビジネスになるので、未経験者でも、女性でも男性でも、年齢問わず始められます。

地方に移住。古民家をリノベーションして自宅兼カフェに仕立てて、庭の自家菜園で採れた旬の作物でお客さんをもてなす。

それこそが理想的なライフワークバランスの取れた暮らし方〜田舎暮らしのメリットではないでしょうか。

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田舎で開業する小さなカフェの集客のポイント

先ずは、メインメニューを決めましょう。

こだわって選び抜いた豆を自家焙煎してサイフォンで淹れるコーヒー、、とかでも良いのですが、コーヒーは味も見た目も差が出にくいし、本格的なコーヒー好きな人、わかる人は限られます。

皆、何だかんだ言っても、甘いコーヒー、ミルキーなコーヒーが好きなのです。

メインメニューは食事で考えましょう

メインメニューが食事の方が、客単価も高くなるので効果的です。

そこで武器となるのが、自家菜園です。

自家菜園の存在こそ、都会では不可能、繁華街の店では出来ない、田舎のカフェならではの差別化要素です。

自家菜園で育てた無農薬の野菜や果物でメニューを考えましょう。

自家菜園が難しくても方法はあります。地域で無農薬栽培をしている農家から仕入れた野菜・果物を使い紹介すればいいのです。

作物は季節ごとに変わるので、また来てもらう、リピーターになるキッカケにもなります。

田舎で開業する小さなお店/カフェ成功のコツ

小さなお店成功のコツは、経費をかけすぎないこと規模を大きくしないこと、です。

開業費を抑える

家も中古、設備も中古でいいのです。厨房機器など、プロ用、店舗用を普通に新品で買うと高いのです。

店舗用の椅子やテーブルは勿論、厨房のシンクやコンロ、冷蔵庫、さらに皿やスプーン、フォークにナイフなどカトラリー一式が「ヤフオク」「メルカリ」「ジモティー」などで格安で手に入ります。

今の時代は、ネットで探せば何でも安く手に入りますから、ちょっとした努力や手間で数万~数十万、開業に関わる費用としては100万単位で変わのです。今後に余力を残しておくためにも、特に初期の経費は出来るだけ抑えることをオススメします。

お店の規模は、当然小さいほうが改装費用も抑えられます。

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座席数を減らしてもゆったりした空間に

でも、せっかく田舎でやるカフェです。

席と席の間が詰まった窮屈な店は、NGです。

店の面積、広さはどんなに広くても構いません。座席数が減ったとしても、座席の間隔を広々とり、ゆったりくつろげる空間を作りましょう。

一人でも回せる席数がオススメ

最悪一人でも対応できる席数が、望ましいです。

席数の目安は最大20席

提供するメニューとスキルにもよりますが、食事メインのカフェの場合、20席を越えると満足のいくサービスを提供するためのハードルが、劇的に上がります。

沢山の人が来てくれるかもしれません、席数が少ないと入りきれません、、

その時は、お詫びクーポンなど次回来店時の優待券などをお渡しして、お待ちいただくか、お帰りになるか、お客様の判断に委ねましょう。

わざわざ遠くまで来てくれたのに心苦しいのですが、混んでいた、満席で入れなかったことも、口コミネタとして良いPRになるものです。

少なくとも優待クーポンをもらった人は、もう一度行きたくなるものです。

ゆったりと穏やかなカフェにすることを目指しましょう。

営業的にもゆったり穏やかに、です。

田舎の場合、天候や季節によって、客数が激減することも珍しくありません。一人で回せる規模であれば、急な悪天候でもダメージが小さくてすみます。

ビジネスとしてガシガシ稼ぎたいなら、そもそも地方での起業はオススメしません

飲食店でガシガシ稼ぎたいのであれば、田舎の小さなカフェではなく、行列が出来るような業態が良いです。無論その場合は”立地”は重要になりますので、全く違うスキームが必要です。

カフェ以外の収入源を作る

カフェだけではちょっと足りない、もう少し稼ぎたい、という場合には、カフェを継続しながら、何か副業したり、オンラインショップなどでの物販をしてみましょう。

田舎でも稼げる副業は色々あります。↓

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カフェと副業の比率、つまり力の入れよう、時間のかけ具合等は、稼ぎ具合に応じて調整すれば良いのです。

とにかく先ずは、カフェを始めることです。

カフェが自宅兼であれば、それ自体が負担となって潰れることはありません。

私たちも、カフェ営業をしていました。途中からは、物販の方が忙しくなり、カフェは休業。物販に注力することに。
費用を抑えて開業したので、方向転換する際もキッパリ決断できました。

自宅のリフォーム・リノベーションもよく調べる

自宅兼カフェとなると、夢も希望も、気持ちも大きくなりがちですが、自宅のリフォームやリノベーションにも費用をかけすぎないのも大切です。

十分な資金があり借金がないのであれば、いくらでも好きなだけ費用をかけても構いませんが、ローンを組む場合にはよくよく考える必要があります。

公務員であればともかく、民間企業に勤めていても先が見えない時代です。田舎で起業し、個人事業主として生計をたてるのであれば、できる限り毎月の支払いを抑えることも大切です。

どんなに初期費用を抑えようと節約しても、家の工事は高額になります。店舗の設備のように、中古品を安く買い揃えて解決できるわけではありません。

さらに、家の工事は専門的なので、知らず知らずに損をさせられることがあるのですから、注意も必要です。判断次第では、数十万~数百万レベルで損をすることも珍しくありません。

事前に勉強することを強くオススメします。

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古民家カフェのお手本

古民家カフェのお手本にしたい店は沢山あることでしょう。

店舗づくりやメニュー、そしてインスタやTikTok、YouTubeなどのSNSでの情報発信の仕方など、大いに参考にしましょう。

でも、結局はあなたの店なので、あなた仕様にすることが大事です。予算も労力も無限ではありません。

限られた予算をどこに幾らかけるべきか、よく考えてください。

冒頭にも書きましたが、あなたが好きな店にすれば、そんな店が、そんなメニューが、そんなあなたが、好きな人が来る店になるのです。

お手本はお手本として、自己流の店、自己流の経営手法で成功させましょう。

とはいえ、何も知らないという人は、こちらの本を眺めてみましょう。ますますやる気になると思います。

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この記事を書いた人

アラカン夫婦の備忘録

早期リタイヤして地方移住〜田舎暮らしをした経験と、その後の暮らしで学んだことや役立つことを、これからシニアになる全ての人たちに向けて発信しています。
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