報恩講の作法〜お寺への参拝時の服装や持ち物・自宅でのお勤めの服装

報恩講に参列する際の服装や持ち物について簡単にまとめておきます。
お寺や地域によって考え方も異なります。初めての参列の場合には、お寺や世話役の方などの相談すると安心です。

目次

お寺での報恩講〜服装

報恩講の服装は、地味な平服が一般的です。仏事ですが「弔事」ではありませんので、喪服などのブラックフォーマルである必要はありません。

親鸞聖人の御恩に報い、感謝を表す日ですから、派手な格好や肌の露出は控えます。黒や紺、グレー、ベージュなどの落ち着いた色のスーツやジャケットなどがいいでしょう。

地域のお寺であれば、案内に「平服」や「ネクタイ不要」などの案内が入っていることもあります。

ご本山や大きなお寺では、礼服などきちんとした格好で参列される方も多いです。過去の報恩講のご報告が、画像や動画付きで確認できることもあります。気になる場合には、参列するお寺のサイトやブログなどを検索するといいでしょう。

報恩講に着物で参列するなら

お寺によっては、着物姿の女性が多いこともあります。

色無地や小紋など、様々におしゃれをしてお勤めされています。「弔事」ではありませんので、喪服や黒の帯である必要はありません。

報恩講でのネクタイ

お寺によっては、ネクタイなしでも構わないのですが、きちんとした服装で参列される方が多いお寺もあります。

礼服用や喪服用の黒のネクタイである必要はありませんが、地味目のネクタイを用意(持参)しておくと安心です。

暖かい服装で

暖房はありますが、お堂でのお勤めですから、暖かな服装がおすすめです。

お寺にもよりますが、ご高齢の方は薄手のダウンジャケットを羽織ったまま参列されたりもします。脱ぎ着しやすいコートやショールなどは、羽織ったり、膝にかけたりできるので便利です。

家での報恩講〜服装

自宅で報恩講のお勤めをする場合でも、お寺での報恩講と考え方は同じですが、お寺によっては普段着に近い服装でもよいとされています。

本家などご住職(僧侶)にお越しいただく家の施主は、ご住職(僧侶)へのご挨拶もあります。礼服である必要はありませんが、スーツやジャケットなどの着用がおすすめです。

親族や子供達は、派手な色は避け、肌の露出の少ない、地味な色の服装でも構わないでしょう。「普段着」よりは、少しキレイ目で改まった「お出かけ用」「外出着」あたりが相応しいです。

もちろん、地域差や家の考え方にもよりますので、施主のご家族や年配者に確認するといいでしょう。

報恩講での持ち物

報恩講へ参拝する際の持ち物は、お寺からの案内に書いてあることが多いです。

【報恩講での持ち物】

  • 念珠(数珠)
  • お布施
  • 本願寺派は門徒式章(もんとしきしょう)
    大谷派は略肩衣(りゃくかたぎぬ)
  • お経本(聖典の本)

寺院によっては、お経本は貸し出しを行なっていることもあります。

お米などのお供えを持参することもありますが、その場合には、案内に記載されていることが多いようです。

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