小学校/中学校 入学式 PTA会長の祝辞(挨拶)の内容やポイント、そのまま使える文例付き

小学校や中学校の入学式でのPTA会長の挨拶(祝辞)の例文や、ポイントをまとめておきます。

目次

小学校/中学校の入学式でのPTA会長の挨拶(祝辞)のポイント

PTA会長 挨拶(祝辞)の長さ

祝辞の長さは、3分以内、900〜1200字程度が適切です。

スピーチでは、1分300文字程度が適切とされています。式典では、普段以上にゆっくりと話しますので、文字数も控えめでいいでしょう。

過去には、3〜5分など言われていましたが、PTA会長から子ども達へのお祝いの言葉ですから、長々と話す必要もないでしょう。校長先生からのお話ならともかく、PTA会長です。短い方が喜ばれます。また、心に残るような名スピーチを、、と思うかもしれませんが、主役は子供達です。明朗簡潔に終わらせる方がいいでしょう。

小学校入学式であれば、まだまだ幼い子供です。緊張もしているでしょうし、長い時間知らない大人の話ばかりずっと聞かされているのです。格言めいたことを言っても、子供達の心に響く可能性は極めて低いでしょう。

中学校入学式であれば、3〜5分程度の祝辞を述べてもいいかもしれませんが、こちらもあまり聞いていないでしょう。ご自身の中学校時代のことを思い返してみてください。

PTA会長 挨拶(祝辞)のポイント

卒業式の祝辞ですから、ポイントはこの3つ。

  • 明るく
  • はっきり、ゆっくりと
  • 簡潔に

PTA会長 挨拶(祝辞)に入れる内容

次のような内容を入れるのが一般的です。

  • 入学を祝う言葉
  • 子ども達への励まし
  • 保護者へのお祝い
  • 教職員や来賓への挨拶
  • 締めの言葉

PTA会長 挨拶(祝辞)の原稿に使う紙

入学式や卒業式の祝辞で使う、パタパタ折りたたむ蛇腹折の紙ですが、「式辞用紙」といいます。

手書き用のもの、インクジェットプリンターで印刷できるものなど、Amazonなどで購入できます。書店や文房具屋さんでも購入できるかと思いますが、余裕をもって用意しておくことをオススメします。

以前は筆や筆ペンによる手書きでしたが、現在はパソコンで作成し家庭用プリンターで印刷もできます。

◉ インクジェットプリンター対応。慶弔両用、用紙4枚・封筒2枚・上包み(多当紙)2枚入っています。

印刷設定の細かいことは(株)マルアイ 式辞用紙の設定上の注意に書かれています。印刷フォームや例文もサイトからダウンロードできます。最初にダウンロードし、ファイルに入力し作成し、印刷する方が間違いありません。

【印刷時の注意事項】
■この式辞用紙はインクジェットプリンター対応ですが、背面から給紙して印刷する必要があります
■用紙サイズが長いため、カセット給紙のみの機種では印刷できません
■用紙がインクジェット用のコーティングがされていないため、プリンターによっては滲む可能性もあります
■印刷する際には折り目をきれいに伸ばしてからセットすることが重要です
※折り目を伸ばさないで印刷すると、折り目部分にインクがついて汚れる可能性もあります

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PTA会長 挨拶(祝辞)は暗記が必要か

式典での祝辞は原稿を暗記しなければならないものではありません

ただ、原稿をずっと見つめて読まなくてもいいように、内容をよく理解し、ある程度は頭に入れておくことが望ましいです。

式辞用紙の役割

  • 主に内容の確認や、重要なポイントを忘れないためのガイド
  • 聴衆に対して、正式な場での発言であることを視覚的に示す効果

原稿を参照しつつも、朗読にならないよう、自然な話し方を心がけるよう、練習しておくのがオススメです。

祝辞は、暗記と朗読の中間を目指すのがコツ

PTA会長 挨拶(祝辞)の原稿はおいてくる?

学校の文書管理規程により、式辞、祝辞等は公文書に準ずる「儀式文」として学校が管理することが一般的です。

卒業式や入学式では祝辞を述べる場合、紙を持たずに暗記して話す方もいますが、式典の場では式辞用紙に書いたものを読み、壇上に置いてくるのが通例です。

これは、来賓の祝辞に限らず、学校長の式辞や在校生の送辞、卒業生の答辞等いずれも、基本的には同じです。

学校には、過去の式辞や祝辞が保管してあります。
原稿作成などで困った際には、学校に相談すると過去の原稿を見せてもらえる可能性もあります。学校ごとの慣習がある場合もありますので、初めての場合には学校に相談してみるといいでしょう。

入学のPTA会長の祝辞でそのまま使える文例

文例では省略していますが、挨拶の最後に日にちと名前を入れます。

令和○○年○月○○日
○○市立○○小(中)学校PTA会長 ○○ ○○

小学校入学式 祝辞 2〜3分程度

文例_1

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

今日からみなさんは、○○小学校の一年生です。ピカピカのランドセル、真新しい制服に身を包んだみなさんの、きらきらと輝く目と、期待に胸を膨らませている様子を拝見し、私も大変うれしく思います。

小学校では、たくさんの新しい友達と出会い、優しい先生方に教えていただきながら、楽しく勉強をしたり、運動をしたりすることができます。時には難しいこともあるかもしれませんが、「できた!」「わかった!」という喜びをたくさん感じることができると思います。一つ一つのことに、勇気を持って挑戦してくださいね。

保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。お子様の入学に向けて、期待と不安が入り混じる中、様々な準備をされてこられたことと存じます。この、良き日を迎えられた喜びと安堵はいかばかりか、同じ親の一人として、心よりお祝いを申し上げます。

私たちPTAは、子どもたちの学校生活がより充実したものとなりますよう、学校との連携を深め、地域皆様の援助をいただきながら、できる限りの支援をして参りたいと考えております。何卒、PTA活動への深いご理解と、前向きなご参画、ご協力を、お願い申し上げる次第でございます。

校長先生をはじめ、教職員の皆様、ご来賓の皆様には、日頃より本校の教育活動に多大なるご支援とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。これからも、温かくご指導、お導き下さいますよう、改めてよろしくお願い申し上げます。

大切な子どもたちの希望に満ちた未来、そして健やかな成長と幸せを願い、お祝いの言葉とさせて頂きます。本日はおめでとうございます。

文例_2

春風が心地よく感じられるこの良き日に、○○小学校に入学された新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

晴れやかな表情で式に臨む皆さんのうれしそうな様子を拝見し、私も心が温かくなります。皆さんは今日から、この○○小学校の一年生。大きな階段を一歩上ったような、そんなわくわくした気持ちでいっぱいではないでしょうか。

これからの学校生活では、たくさんの「はじめて」との出会いが待っています。新しいお友達と一緒に遊んだり、面白い本を読んだり、楽しい歌を歌ったり。時には「むずかしいな」と感じることもあるかもしれません。でも大丈夫。やさしい先生方や、たくさんのお友達が、いつも皆さんと一緒です。上級生のお兄さんやお姉さん達も、優しく教えてくれます。「やってみよう!」という気持ちを大切に、一歩ずつ前に進んでいってくださいね。

保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。入学までの日々、お子様の成長を温かく見守り、今日という日を心待ちにされてこられたことと存じます。私たちPTAは、保護者の皆様と共に歩み、学校や地域の皆様との連携を深めながら、お子様の成長を支える活動や、子どもたちの笑顔があふれる学校づくりを進めてまいります。何卒、PTA活動への深いご理解と、前向きなご参画、ご協力を、お願い申し上げる次第でございます。

最後になりましたが、ご来賓の皆様はじめ地域の皆様方、日頃、子ども達へのご支援やサポート、誠に有り難うございます。この場を借りて、お礼申し上げます。
そして、○○校長先生を始め先生方、この純真な子ども達の成長を、これからの六年間温かく見守り続けていただけますようお願い申し上げまして、お祝いの言葉とさせて頂きます。

文例_3

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

今日は、新入生のみなさんの入学式という、とても晴れやかな日です。 新しい校舎に入り、ワクワクドキドキしているみなさんの姿を見ると、私も心が弾みます。

小学校での生活は、幼稚園や保育園とは少し違うところがあるかもしれません。 でも、心配しないでください。 先生方が、みなさんを助けてくれます。 お友達もたくさんできるでしょう。 楽しいことや、時には難しいこともあるかもしれません。 でも、一生懸命がんばれば、きっと乗り越えられます。 6年間、元気にのびのびと、楽しい学校生活を送ってください。

保護者の皆様、お子様のご入学、心よりお祝い申し上げます。 今日からお子様は、小学校という新しい環境で成長していきます。 学校生活の中で、様々なことを学び、たくさんの経験を積んでいくことでしょう。 私たちPTAは、学校と協力しながら、子どもたちの健やかな成長を見守っていきたいと思います。 保護者の皆様におかれましても、お子様の学校生活に関心を持ち、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

校長先生をはじめ、教職員の皆様、新入生を迎え、新年度のスタートとなりました。 子どもたちが安心して学校生活を送れるよう、何卒お力添えをお願い申し上げます。

最後になりましたが、本日ご臨席くださいました来賓の皆様に、心より感謝申し上げます。

新入生のみなさん、保護者の皆様、今日という特別な日を胸に、充実した小学校生活を送っていただきたいと思います。 みなさんの前途を心よりお祝い申し上げ、私の祝辞とさせていただきます。 本日は、誠におめでとうございます。

中学校卒業式 祝辞 3分程度

文例_1

春の清々しい風が吹き渡るこの良き日に、令和6年度○○中学校の入学式を迎えられた新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

皆さんは今日から中学生です。小学校での思い出を胸に、期待と希望に満ちた表情で式に臨む皆さんの姿に、大きな感動を覚えます。

中学校での生活は、皆さんの人生において、とても大切な時期となります。授業では、より難しい学習に取り組み、部活動では、仲間たちと共に目標に向かって努力する機会が待っています。また、生徒会活動やさまざまな学校行事を通じて、自分で考え、判断し、行動する力を身につけていくことでしょう。

時には困難に直面することもあるかもしれません。しかし、その一つ一つの経験が、皆さんを大きく成長させてくれるはずです。新しい環境での生活に戸惑うこともあるでしょうが、共に学び合う仲間たち、そして温かく見守る先生方がいます。自分の可能性を信じ、新しいことに積極的に挑戦してください。

保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。お子様の成長を見守りながら、この日を迎えられた喜びもひとしおのことと存じます。これから始まる3年間の中学校生活では、お子様の成長とともに、様々な場面に直面することもあるかと思います。私たちPTAも、学校と連携し、保護者の皆様お一人お一人のご理解とご協力を賜りながら、生徒たちが安心して学べる環境づくりに取り組んでまいります。

校長先生をはじめ、教職員の皆様、そしてご来賓の皆様には、日頃より本校の教育活動に深いご理解とご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

新入生の皆さんが、この○○中学校で、かけがえのない3年間を過ごし、素晴らしい未来への確かな一歩を踏み出されることを心より願っております。どうか、希望を持って、自分らしく前進してください。

結びに、本日ご列席の皆様のご健勝と、○○中学校のさらなる発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。本日は、誠におめでとうございます。

文例_2

澄み渡る青空のもと、令和6年度○○中学校の入学式を迎えられた新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

皆さんの誇らしげな表情には、新しい一歩を踏み出す決意と期待が満ちあふれています。小学校を卒業してからの春休み、新しい制服に袖を通したり、部活動のことを考えたりと、この日を心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか。今日という日は、皆さん一人一人の人生に、きっと深く刻まれることでしょう。

中学校は、自分の「好き」や「得意」を見つけ、それを伸ばしていける、とても大切な時間です。
授業では、学習の世界がさらに広がっていきます。
部活動では、先輩方と一緒に汗を流し、目標に向かって努力する喜びを知るでしょう。
文化祭や体育祭では、仲間たちと力を合わせ、時には意見をぶつけ合いながら、一つのものを作り上げていく経験ができます。

これまでと違う環境に、とまどいを感じることもあるかもしれません。でも、そんな時は思い出してください。皆さんには、同じ中学校生活をスタートさせる仲間がいます。優しく、時に厳しく導いてくださる先生方がいます。そして、いつでも応援している家族がいます。一人で抱え込まず、周りの人と関わりながら、自分のペースで前に進んでいってください。

保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。思い起こせば、小学校入学式の日が昨日のことのようにも感じられるのではないでしょうか。日々成長するお子様の姿に、喜びと共に、新たな期待や不安も感じていらっしゃることと存じます。私たちPTAは、学校と連携しながら、生徒たちが安心して学び、成長できる環境づくりに取り組んでまいります。皆様のご理解とご協力を賜りながら、共に歩んでいけましたら幸いです。

校長先生をはじめ、教職員の皆様、ご来賓の皆様には、平素より本校の教育活動に多大なるご支援とご協力を賜り、深く感謝申し上げます。

新入生の皆さん。これからの3年間は、かけがえのない宝物となることでしょう。様々な経験を重ねながら、自分らしい未来を切り拓いていってください。皆さんの中学校生活が、笑顔と発見に満ちた素晴らしいものとなることを心より願っています。

結びに、ご列席の皆様のご健康と○○中学校の更なる発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。

入学式祝辞の挨拶の仕方・流れ

祝辞にあたっての細かい流れは式場の配置や来賓や先生の数などによっても若干異なりますが、一般的な流れを押さえておくと安心です。

  • 祝辞の原稿は、スーツの内ポケットに入れておき、壇上で取り出して読みます
  • スーツの内ポケットがない、和装の場合には、手に持って壇上に上がっても構いません

司会者から、「ご祝辞をいただきます」と、指名されます。

(1)来賓席で立ち上がり、椅子の外へ出てから来賓に一礼し、職員席にも一礼します
(2)壇上に上がり、正面の国旗に深く一礼します
(3)中央の演壇についたら会場を一度見まわして一歩下がり、一礼します

司会者が生徒を着席させます。

(4)祝辞をスーツの内ポケットから出します
(5)上包みは内ポケットに戻すか、壇上におきます
(6)祝辞を読みます

(7)祝辞を畳んで内ポケットに納めておいた上包みに片付け、壇上右上へ置きます
(8)一歩下がって一礼します
(9)国旗に一礼して壇上から降り、職員席に一礼し、来賓席に一礼して元の席に戻ります

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