行事・イベント断捨離〜家計にも気持ちにも優しい穏やかな暮らしでQOLを上げる方法

私たちの生活は、年々増え続けるイベントで彩られています。

正月・節分・ひな祭りといった古くからある日本の伝統行事、お盆やお彼岸・七夕などの風習、母の日・父の日・敬老の日とプレゼントメインとなった感謝の日、バレンタインデー・ハロウィン・クリスマスとすっかり定着している商業的なイベント。

毎月のように、次から次へとイベントがあります。それらが楽しくて仕方がないという方にはなんの関係もない話ですが、疲労感やなんらかの疑問がある場合には、イベントの断捨離がオススメです。

イベントごとから離れ、季節の移ろいや人との関わりを楽しみ穏やかに暮らす、そんな方法をまとめておきます。

目次

現代社会におけるイベント消費の過剰さ

現代のイベントは、生活に彩りを添え、刺激を与え、特別な思い出を作る機会を提供してくれます。

しかし、その一方で、準備や出費、プレッシャーなど、家計・体力・精神的な大きな負担にもなっているのも現状です。日常的に、エコを意識していても、イベントは特別枠。そして、ゴミの量も特別枠です。イベント後には、ゴミ集積所が溢れていることなど、頻繁にみかけます。

四季折々の行事を楽しむというよりも、イベント商戦に乗せられた過剰な「消費」にすぎないのです。

ハロウィン&クリスマスは、犯罪レベルにゴミ多すぎと感じています。

イベントに振り回される日々

年中行事の増加と負担

かつて日本の年中行事といえば、正月、お盆、お彼岸などが主なものでした。これらの行事は、家族や先祖とのつながりを感じ、季節の移ろいを味わう大切な機会でした。

しかし、現在では毎月のように何かしらのイベントがあります。1つのイベントが終わると、翌日からは次のイベントのプロモーションが始まるくらい。スーパーや雑貨店などは、見ているだけでも忙しい。

売り手は、売り上げに直結するからイケイケドンドンですが、消費者は準備や買い物と、経済的・時間的・肉体的・精神的にエネルギーを消耗します。

物価高騰による経済的負担

近年の物価高騰で、これらのイベントにかかる費用が家計の重荷にもなりかねません。

お歳暮やお中元の相場が上がり、クリスマスケーキや正月の御節料理の価格も年々上昇。2024年10月には郵便料金もあがります。大きな負担増ではないとは言っても、年賀状などの季節の挨拶状、贈り物などの送料も値上がりします。

また、孫へのお年玉や誕生日プレゼントなども、物価上昇に伴って金額が上がる傾向にあります。

若い世代と比べ収入は上がりにくいのため、イベントに関わる費用負担が増えると、家計を圧迫する要因となります。

イベント断捨離のメリット

自分にとって不必要なイベントを少しずつ減らしていくことには、いくつものメリットがあります。

精神的な余裕の創出

イベントに振り回されない生活を選択することで、大きな精神的余裕が生まれます。

例えば、クリスマスプレゼントの選択に悩んだり、年賀状作成に追われたりすることがなくなります。「みんながやっているから」という同調圧力からも解放されます。

その結果、自分が大切にしたいことに集中したり、自分の興味や関心に従って時間を使えるようになり、ストレスが軽減され、体力的にも精神的にも落ち着きを取り戻すことができます

経済的負担の軽減

イベントにかかる出費を抑えることで、家計にゆとりが生まれます。

例えば、お歳暮やお中元は贈る人を厳選したり、自分にとって不要なイベントには参加しない・買い物しない、誕生日やお祝いの日・クリスマスなどの贈り物の仕方を考えるなどで、経済的負担を軽減することができます。

その分を、健康維持のための食事や運動に充てたり、旅行資金や趣味、快適な住環境を整えるための費用などに回すこともできます。

今回の郵便料金値上げで、「年賀状じまい」をする人も増えることでしょう。

本当に大切なものへの集中

イベントの数を減らすことで、真に大切にしたいコトや人に、より多くの時間と労力を費やすことができます。

次から次とあるイベントは刺激的ですが、準備や片付け、そのための情報収集に流されやすくなります。イベントを離れ、生活のペースを自分軸に戻すことで、今の自分にとって大切なものへ集中できるようになります。

具体的なイベント断捨離の方法

自分にとって意味のあるイベントの選別

全てのイベントや行事をやめる必要はありません。自分にとって意味のあるイベントを選び、それを大切にするだけです。

選別の際には、次のような問いかけが有効です:

イベント断捨離のための質問
  • このイベントは私に幸せや充実感をもたらしているか?
  • このイベントをやめたら、誰かを傷つけたり、重要な関係を損なうのか?
  • このイベントにかける時間とお金をより有意義に使う方法はあるのか?

あまり難しく考える必要はありませんが、一度立ち止まってみると自分にとって大切なものが見えてきます。

メリハリをつける

自分や家族にとっての重要度に合わせて、メリハリをつけることもできます。

全てを例年通り、周りの同じレベルにする必要はありません。必要に応じて簡素化したり、規模を縮小したり、方法を変えるという選択肢もあります。

メリハリの付け方
  • 年賀状や季節の挨拶状はSNSやメールでの挨拶に切り替える
  • モノよりも、一緒に過ごす時間やコト消費を大切にする
  • 形式的な贈り物はやめる

「ノー」と言うことの大切さ

負担に感じる誘いには、丁寧に断る勇気を持ちましょう。「ノー」と言うことは、自分の時間と健康を守るために必要不可欠なスキルです。

上手な断り方
  • ありがとうございます。でも今回は遠慮させていただきます。
  • お誘いうれしいです。今回は参加が難しいので、また次回を楽しみしています。
  • ありがとうございます。とても残念ですが、家庭の事情で今回は参加を見送ります。みなさんで楽しんでください。

誘っていただいたことへの感謝の気持ちを示しつつ、明確に断ることが重要です。相手にもよりますが、詳しい事情を説明する必要はありません。最後に、参加する人に楽しんで欲しいということも言い添えるといいでしょう。

日常生活の充実〜イベントに頼らない楽しみと心の安定

イベントや行事に頼らなくても、日々の生活には刺激やお楽しみが溢れています。

自然観察と季節の移ろいを楽しむ

言い尽くされたことですが、自然の変化を楽しむことは、心を落ち着かせ、生活に潤いをもたらします

季節の楽しみ方
  • 朝日や夕日、雲を眺める
  • ベランダや庭で植物を育てる
  • 毎日の散歩で、季節の花や木々の変化を観察する
  • 月の満ち欠けを観察し、暦を意識した生活を送る

★ 参考になります↓

編集:旬の暮らしをたのしむ会
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趣味や学びの時間を大切にする

長年やりたかった趣味や、新しいことを学ぶ時間を作りましょう。

趣味や学びは、脳を活性化し、生活に新鮮さをもたらします。また、達成感や自己成長の喜びを感じられる素晴らしい機会となります。習い事やカルチャーセンターなどに通ってもいいでしょうし、自宅で楽しむこともできます。

SNSやYouTubeは、適度に利用しましょう。
自分好みの情報ばかり取り入れることで、情報の内容や思考に偏りがでます。

家族や友人と過ごす時間を大切にする

イベントに頼らずとも、大切な人との時間は作れます。

むしろ、特別な日でなくても定期的に交流することで、より充実した時間を過ごすこともできます。

日々の小さな習慣を作る

小さな習慣を作ることで、日々の生活にリズムと楽しみをもたらし、充実感を高め、QOLが向上します。

おすすめ日課
  • 朝の散歩や体操で一日を活動的に始める
  • 花や家庭菜園など植物を育てる
  • 自分のために丁寧にお茶を淹れる
  • 読書や趣味の時間を定期的に持つ
  • 就寝前にストレッチや深呼吸でリラックスする

感謝の気持ちを育む

日々の生活の中で感謝の気持ちを意識することは、心の安定と幸福感の向上につながります。

感謝の気持ちの育て方
  • 「ありがとう」を意識して言葉に出す
  • 感謝日記をつける:毎日3つの感謝できることを書き留める
  • 自然や周囲の人々への感謝の気持ちを黙想する

寝る前に、その日あったいいことを3つ書き留めます。
日記帳でもいいですが、メモ程度でも大丈夫。お布団の中で思い浮かべるだけでもいいです。落ち着いた優しい気持ちで眠りにつくことができるので、オススメです。

★ 素敵なノートを用意すると、気分も上がります。

地域活動への参加する

地域活動に参加することは、社会とのつながりを保ちつつ、自己有用感を得る素晴らしい機会となります。自分のペースで無理なく参加できる活動を見つけることが大切です。

地域活動の例
  • 町内会や自治会の活動(例:清掃活動、防災訓練)
  • カルチャスクールや公民館などのサークル活動への参加
  • 子どもの見守り活動や登下校の安全パトロール
  • 地域の図書館やコミュニティセンターでのボランティア

モノを減らし身軽になる

物や予定を減らすことで、かえって心の豊かさが増すことがあります。これは「less is more(少ないことは豊かなこと)」という考え方です。シンプルな生活の中に、本当の幸せを見出す視点を大切にしましょう。

less is moreの実践
  • 持ち物を整理し、本当に必要なものだけを残す
  • 一日の予定に余白を作り、ゆとりある生活を心がける
  • 一つ一つの行動や物事を丁寧に扱い、その価値を深く味わう
  • 消費よりも体験を重視する

捨てるのが正義化している断捨離とも少し違います。

イベント断捨離で自分らしい穏やかな生活を目指して

イベントに振り回されない生活は、決して寂しいものではありません。

むしろ、日々の小さな喜びに目を向け、本当に大切なものを見極める機会となります。物価高騰や社会の変化に左右されず、自分のペースで穏やかに暮らす。それは、ある意味とても贅沢な人生の楽しみ方です。

ゼロか100か、白か黒か、という極論ではありません。自分にとって意味のあるものを選び、自分のあった形でシンプルに楽しめるよう取捨選択することが重要です。

そして日々の生活の中に、自然や人とのつながり、趣味や学びなど、小さな喜びを見出す。

きっと、心にゆとりが生まれ、より豊かな人生を送ることができるはずです。年齢を重ねることで得られる静かな喜びや深い満足感は、華やかなイベントでは得られない、かけがえのない宝物です。自分のペースで、自分らしく生きる。そんな穏やかな日々の中に、本当の幸せがあることに気がつくことと思います。

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