東京都内でも田舎は存在します。しかも結構というか十分“ど田舎”です。
田舎暮らしには憧れるけれども、東京から遠く離れるのはちょっと困る、基本は都心で仕事がしたいし遊びたい子育てしたい、という方におすすめのなのが東京西部の多摩地区、西多摩エリア。
豊かな自然に囲まれながら心豊かに暮らせるし、ちょっと足を伸ばせば都心に出られます。
アクセスは都心から2時間以内。完全に移住し定住を考えている方はもちろん、週末移住を考えている方や、都心通勤を続けたい方も要チェックな地域です。
それぞれの街の魅力・特長や、移住支援、子育て支援制度をまとめておきます。
多摩地区でおすすめの街①「東京都奥多摩町」
奥多摩町の特長・名所名物
- 東京都で一番広い「町」
- 巨樹本数が日本一
- 町内全域が秩父多摩甲斐国立公園
- 日本百名山「雲取山」
- 多摩川の源流
- 鍾乳洞や渓谷などの景勝スポットも有名
- 車窓が素晴らしい青梅線の青梅~奥多摩間(通称「東京アドベンチャーライン」)
奥多摩町から都心までのアクセス
- 奥多摩町から都心へは直通電車あり
- 奥多摩駅は始発駅(座って通勤可)
- 町内に青梅線の駅は5駅(奥多摩駅、白丸駅、鳩ノ巣駅、古里駅、川井駅)・圏央道・日の出ICから中央道を経由して新宿まで1時間30分
奥多摩町の子育て支援制度
【乳幼児】
- 保育園の保育料全額助成
- 医療費全額助成
【小中学生】
- 給食費全額助成
- 通学費全額助成
- 医療費全額助成
- 中学生の制服代の助成
【高校生】
- 通学費(電車の定期代)全額助成
- 通学費の一部助成〜ガソリン代、タクシー代
- 医療費全額助成
奥多摩町の移住/定住支援制度
- 住宅の新築・改築(リフォーム)・購入費用を最大220万円補助
- 住宅購入・リフォームの資金借入に対する利子補給最大99万円
- 子育て応援住宅
- 町営若者住宅の賃貸料が激安
- 町有地や分譲地が安価に購入できる
- 移住し就業/起業で支援金最大100万円交付
多摩地区でおすすめの街②「東京都桧原村(ひのはらむら)」
桧原村の特長・名所名物
- 東京唯一の村
- 村の9割が森
- 大蛇伝説が伝わる滝など人気のパワースポットもある秘境
桧原村から都心までのアクセス
- 新宿から車で1時間10分ほど(八王子ICから車で45分)
- 電車でも1時間45分ほど(武蔵五日市駅からバスで30分)
桧原村の子育て支援制度
- 高校生まで医療費無償
- 育児用品の購入費用助成
- 保育料の一部を補助
- 小中学生給食費無償
- 村内の小中学校への通学費用全額補助
- インフルエンザの予防接種や歯のフッ素塗布費用助成
- 中学2年生の希望者全員がオーストラリアへ13日間派遣
- 高校、大学生は学費を無利子で貸付
・桧原村に20年定住すれば返済免除(所得制限あり)
桧原村の移住支援制度
- 新築家屋の建築/購入を最大100万円補助
- 地場産材利用による木造住宅の新築・改修(リフォーム)・増築で最大50万円補助
- 空家改修工事費用を最大100万円補助
- 空家への移住に関する各種補助金あり
・空家家財道具等処分費用補助金 最大10万円
・空家購入利子額補助金 最大100万円
・空家仲介手数料補助金 最大10万円
・空家への引越し費用補助金 10万円 - 移住し就業/起業で支援金最大100万円
多摩地区でおすすめの街③「東京都青梅市」
青梅市の特長・名所名物
- 東京多摩地域の業務核都市の一つ
- 青梅街道の旧宿場町で風情豊か
- 東京都内でも有数のハイキング等の行楽地
- 西部は秩父多摩甲斐国立公園に属し、自然豊かなエリア
青梅市から都心までのアクセス
- 新宿から車で1時間20分ほど(八王子ICから車で45分)
- 電車でも1時間30分ほど
青梅市の子育て支援制度
- 中学生以下は医療費無償
- 3〜5歳の幼児教育、保育園等の利用料が無償
青梅市の移住支援制度
- 移住後2年以内の住宅取得で最大100万円の支援金
- 空家取得後の改修工事費用を最大100万円補助
- DIY型賃貸借契約での改修工事費用を最大20万円補助
- 空家家財道具等片付け等費用補助金 最大50万円
- 片道40km以上の遠距離通勤の応援金 最大18万円
- 移住し就業/起業で支援金最大100万円
- 青梅市での新規創業者応援補助金 30万円
- 移住促進事業による移住でお祝い金 10万円
多摩地区でおすすめの街④「東京都日の出町」
日の出町の特長・名所名物
- 都心部から西に約50㎞ 青梅市とあきる野市に隣接
- 2002年圏央道 日の出IC開設
- 2007年大型ショッピングモール開業
- 標高902mの日の出山
- 一級河川の平井川は水質も良く川遊びやバーベキュースポット
日の出町から都心までのアクセス
- 新宿までは車で50分
- 日の出町(役場)から新宿までJR青梅線の福生駅利用で最短1時間15分
日の出町の子育て支援制度
- 高校生まで医療費無償
- 高校生になるまで毎月1万円のクーポン支給
多摩地区でおすすめの街⑤「東京都瑞穂町」
瑞穂町の特長・名所名物
- 東京都心から約40㎞ 埼玉県に隣接
- 都内随一の東京狭山茶の茶畑が広がる丘陵地帯
- 狭山丘陵は「トトロの森」と呼ばれ、タヌキ、ホタル、トウキョウサンショウウオなどの貴重な生物が生息
- 箱根ケ崎駅を中心に住宅開発が進み大型商業施設も開業
瑞穂町から都心までのアクセス
- 八高線・箱根ケ崎駅から新宿までは最短1時間
- 多摩都市モノレールの箱根ケ崎方面への延伸計画も有り
- 圏央道・青梅ICから車で新宿まで1時間弱
「東京田舎暮らし」のメリット
多摩地区には、都心通勤している人も普通にいますし、週末田舎暮らし/移住移住のデュアルライフをしている人も沢山います。
「東京田舎暮らし」には、地方都市や地方の田舎暮らしにはないメリットもあります。
【東京田舎暮らしのメリット】
- 生活圏が東京という魅力
- 都民であることの恩恵はそのまま
- 都会で働きながら田舎暮らし出来るという贅沢さ
都心部から見れば「田舎」であっても、東京です。
店や物や情報も豊富です。
トレンドも最先端です。
芸術や文化に触れる機会も多いです。
田舎といっても、電車で1〜2時間で都心に出れば、なんでもあります。
地方都市と東京の田舎では、同じ田舎でも情報の量も速さも種類も違います。
以前「仙台市」に住んたこともあります。
地方中枢都市の1つである仙台でさえ、トレンドは周回遅れです。1周どころか2周3周、数年単位で遅れて入ってくることは、普通です。
そんな「東京田舎暮らし」は、これからますます人気のライフスタイルになるでしょう。
経済アナリストの森永卓郎氏は、もう少し都会側、都会と田舎の中間地点であるトカイナカ推し。下記の本でも、取り上げています。
サクッと読めて、頭の中で整理されます。
西多摩エリアにしても、トカイナカにしても、良い物件は、すぐに売れてしまいます。興味がある方は、頻繁にチェックするようにしてください。