衣類のニオイ取り 種類別対処法〜体臭・汗・尿臭、柔軟剤、防虫剤、焼肉・揚げ物・外食、洗えない時の対処法

衣類やタオルなどの匂い除去の種類別対処法、おばあちゃんの知恵袋レベルから、データに基づくもの、昨今のライフスタイルに合った方法など、まとめておきます。

目次

体臭・汗・排泄物(尿臭など)のニオイ取り

体臭・汗・排泄物(尿臭など)などの衣類やタオル、寝具などニオイ防止や、すでについてしまったニオイには、酸素系漂白剤で漬け置き洗い

❶ 40~50℃のお湯に酸素系漂白剤を適量入れ、よく溶かします
❷ 衣類等を漬け込み、20~30分程度浸け置き
❸ 漂白剤が入ったお湯ごと洗濯機に入れて、洗剤なしでそのまま洗濯


使用量目安:お湯 10Lに対し酸素系漂白剤 大さじ1
※ 商品によって、使用量目安が異なりますので、商品の使用ガイドをご確認ください

デリケートな衣類、金属製のボタンなど使えない素材もあります

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  • 3kg ¥1,739:580円/kg
  • 3kg×3袋 ¥3,800:422円/kg
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NICHIGAの酸素系漂白剤はパッケージのジップ部分が若干弱いです。
ジップはあまりアテにせず、ダブルクリップなどで止めておくと安心です。
詰め替えは、詰め替え時に粉末が舞うので、あまりオススメしません。

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雑菌臭・生乾き臭のニオイ取り

生乾きの洗濯物がイヤな臭いを発するのは、モラクセラ菌などの雑菌が原因です。

梅雨時期や秋の雨が多い時期など、洗濯物が乾きにくい時期に発生します。しかも、雑菌による生乾きの臭いには“取れにくい”という特性があり、一度発生すると最近の高性能な洗濯洗剤を使用しても、ニオイが取れにくく、再発しやすくなります。

簡単にできる雑菌臭・生乾き臭のニオイ取り

雑菌臭・生乾き臭のニオイ取りには、いくつか方法があります。

  • 酸素系漂白剤でつけ置き洗い
  • 洗濯前に60~70℃のお湯につけ置く
  • 中~高温で乾くまでアイロンがけ
    ※ スチームは使わない
  • コインランドリーの乾燥機を使う

いずれも、若干手間がかかりますが、一度ガツっと雑菌除去する方が間違いありません。

オススメは、天気のいい日に酸素系漂白剤でつけ置き洗いをして、短時間でしっかり乾かす。モノによっては、アイロンがけで仕上げ

近年は、コインランドリーも増えてきました。シーツや毛布、タオルケットなどの大物は家で洗わず、コインランドリーを利用する方も多いようです。

コインランドリーの乾燥機は、家の洗濯機とパワーが異なります。洗濯は家でも、乾燥機はコインランドリーというのは、賢い使い方の1つです。

雑菌臭が気になったら、洗濯機も大掃除

雑菌臭が気になったら、洗濯機の大掃除も必要です。これも、酸素系漂白剤で一撃可能です。洗濯機専用の漂白剤など、わざわざ買う必要はありません。

画像引用:Amazon

メーカーによって異なりますが、酸素系漂白剤の使用量目安は↓

お湯 50度 10L あたり 酸素系漂白剤 100g

酸素系漂白剤の量や水温50度程度を守れば、もっと短時間でも可能です。

1. 洗濯槽に焼く50度のお湯を高水位までいれる
 ※ 湯温が洗濯機の耐熱温度を超えないよう、耐熱温度は洗濯機の取扱説明書で確認します
2. 酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を入れる 
 ※ 10Lあたり100g
3. 標準コースで、2〜3分攪拌
 ※ 過剰に泡だったら、洗面器などで泡をすくい取って捨てます
 ※ 洗濯槽の汚れが多いと泡立ちが多くなります
4. 1〜2時間放置
 洗面器や風呂椅子等を一緒につけ込むと、湯垢が落ちやすくなります
5. 標準コースで、2〜3分攪拌
6. 汚れを掬い取る
 ※ 目の細かい網などですくい取っておくと、後のすすぎが楽になります
7. 排水
8. 高水位ですすぎ1回 +脱水


水の汚れや黒カビ等が気になる場合には、すすぎと脱水を繰り返します

容量50〜60Lの場合、一度に使う酸素系漂白剤は500g程度。結構使いますので、3kg入りなどの大容量が便利です。

エコ系の重曹・マグネシウムでのニオイ除去

エコ系で人気の重曹やマグネシウム。効果的に使うには、40度程度のお湯に30分程度つけ置き洗いが必要です。また、洗う時間は、時短コースにしないで、15分以上かけて洗います

重曹
40℃程度のお湯10リットルに対して大さじ1杯

マグネシウム
マグネシウムの量は多いほど洗浄力が高くなるので、マグネシウムの量を目安の倍の量がオススメです。
・洗濯物5kg…約100g → 200g
・洗濯物7kg…約150g → 300g
・洗濯物9kg…約200g → 400g

洗濯用のマグネシウムといえば、「マグちゃん」が有名ですが、粒状のマグネシウムを購入して、洗濯ネットに入れて使えば、かなり安上がりで効果は変わりません。
洗濯ネットは、ネットの敗れや粒の飛び出しを防ぐために2重(2枚使い)すると安心です。

重曹には、除菌効果はありません。雑菌臭が繰り返し起こる場合には、酸素系漂白剤でのつけ置き洗いがオススメです。

もしくは、酸素系漂白剤で洗濯機を掃除してから、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤) だけで洗濯すれば簡単解決します。

柔軟剤の匂い取り

昨今人気の柔軟剤ですが、分量を間違えた、ニオイが気に入らない、なんとなく布地がさっぱりしない、とにかく匂いをとりたい。そんな時には、食器用洗剤で洗います。

柔軟剤は、親油性の性質を持ち、繊維をごく薄い油の膜で包み込むような働きをします。この膜があるため、繊維同士の摩擦を防ぎ、肌触りが柔らかくなるようです。

もちろん、香りもその油の膜でコーティングされているわけですから、普通に選択してもなかなかニオイは落ちません。油汚れに強いといえば、食器用洗剤。柔軟剤のニオイ除去にも使えます。

❶ 40~50℃のお湯に食器用洗剤を適量入れ、よく溶かします
❷ 衣類等を漬け込み、30分〜半日程度浸け置き
❸ 軽くすすいから、洗濯機に入れて洗濯


使用量目安:お湯 1Lに対し食器用洗剤 小さじ2(10cc)
※ ニオイの強さや、素材にあわせて漬け込み時間を調整します
※ 脱水後、臭いが取れていない時は、❶〜❸の工程を繰り返します。

・食器用洗剤は除菌タイプは色が抜ける(漂白)可能性があるのでNGです。
・つけ置きは最長半日、それ以上は生地が痛む可能性があります。

柔軟剤には陽イオンの界面活性剤、食器用洗剤には陰イオンの界面活性剤が含まれています。

陽イオンの界面活性剤は、柔軟仕上げ剤やコンディショー、トリートメントなどにも含まれるもので、石けんと逆のイオンになっているため、「逆性石けん」と呼ばれることもあります。

一方の、陰イオンの界面活性剤は、洗浄力が高く、泡立ちもよいのが特徴で、石鹸、洗剤、シャンプーなどの洗浄料として使われるものです。

柔軟剤に使われた陽イオンを、食器用の中性洗剤の陰イオンで引きつけ、さらに界面活性剤の力で、繊維から柔軟剤の成分を引き離す、、というという、わかるようでわからないような、科学的根拠のある方法なのです。

シニア世代にも大人気の柔軟剤ですが、使い方を間違えると洗濯機を汚す原因になります。
柔軟剤の分量や、入れるタイミング、入れる場所等は、洗濯機と柔軟剤の取扱説明書でよく確認することをオススメします。

防虫剤、ナフタレンのニオイ取り

ナフタレン、しょうのう、パラジクロルベンゼンなど防虫剤のニオイは、ほとんどが揮発性です。扇風機などで風をあてることで、ニオイが取れます。

・衣類等をハンガーに吊るし、扇風機などで風をあてる
・ハンガーにかけ、風通しの良い場所で2〜3日吊るす
・スチームアイロンの蒸気をあてる

アイロンを布地にあてずに、2〜3cm離して蒸気だけあてるようにします

・素材によっては、スチームで縮みシワや型崩れが起こることもあります。
・正絹の着物や箔加工、刺繍などがある時には、不向きです。

焼肉、焼き鳥、揚げ物、外食でのニオイ取り

焼肉、焼き鳥、揚げ物、外食等でついたニオイは、洗わなくても取れます。

入浴後に、浴槽のお湯を溜めたまま、蓋も開けたまま、ハンガーにかけた衣類を浴室の中に一晩吊るしておきます。浴室の換気扇は回したままにします

衣類のニオイもとれますし、シワも取れるので一石二鳥。

外泊時などは、ホテルのユニットバスにお湯をため、シャワーカーテンのバーにハンガーにかけた衣類を吊るしておけば、翌朝スッキリです。

衣類が床や浴槽内に落下しないように気をつけましょう。

時間がない場合には、アイロンのスチームをあてるとニオイが取れます。スチームが可能か、衣類の表示は事前に確認しておきましょう。

エコ系ニオイ除去法

重曹

重曹は、消臭効果が高く、油汚れにも強いので、衣類等のニオイ除去にも使えます。比較的安全に使用できるため、小さなお子様やペットのいる家庭でも安心して使えるのが特徴。

・界面活性剤は含まれていないので、柔軟剤のように複雑な仕組みに対しての効果は弱いです
・シルクやウールなど、使えない素材もあります

重曹での臭い除去
ぬるま湯に重曹を溶かし、衣類等を浸して30分ほどつけ置きします。
その後、しっかりとすすいで乾かします。

目安量:ぬるま湯10リットルに対して 大さじ1杯

お酢

お酢には、消臭効果や抗菌作用があります。衣類等のニオイ除去のほか、カビ臭の消臭にも使えます。

お酢での臭い除去
ぬるま湯にお酢を溶かし、衣類等を浸して30分ほどつけ置きします。
その後、しっかりとすすいで乾かします。

目安量:ぬるま湯10リットルに対して お酢1杯

クエン酸

クエン酸も、消臭効果があるので、衣類の汗や皮脂ニオイや、古い衣類のニオイを消すのに効果的です。

クエン酸での臭い除去
ぬるま湯にクエン酸を溶かし、衣類等を浸して30分ほどつけ置きします。
その後、しっかりとすすいで乾かします。

目安量:ぬるま湯10リットルに対して クエン大さじ1杯

クエン酸で洗うときには、洗剤や柔軟剤との併用はしません

洗えない時の消臭方法

陰干し

ハンガーにかけ、風通しがよく直射日光があたらない場所で、陰干しします。

スーツやジャケット、外出着など、着る度に洗わないような衣類は、一晩以上干してからクローゼットに戻すことで、湿気が飛び、ニオイが発生しにくくなります。焼肉、揚げ物、外食などの強いニオイも緩和されます。

浴室で一晩干す

入浴後、湯船にお湯は張ったまま、蓋を開けておき、ハンガーにかけた衣類等を浴室で吊るし干しします。

浴室の換気扇は回しておきます。

ドライヤーの熱風をあてる

ドライヤーの熱風で、ニオイのもとを弾き出すようにします。焼肉など食事のニオイ、タバコのなどのニオイに効果的です。

アイロンやスチーマーの蒸気をあてる

アイロンやスチーマーで蒸気を通すことで、水に溶けやすいニオイのもとを蒸気と一緒に逃がします。スチームは、体にむらなくしっかりとあて、その後湿気が残らないように干して乾燥させます。

素材によっては不向きです。クリーニングタグで確認しましょう。

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