田舎暮らしでイヌを飼いたい人におすすめの犬種5選、飼う前に知っておきたい田舎事情
田舎暮らしを始めたらイヌを飼ってみたい!という方は多いと思います。
家庭菜園など畑仕事のかたわらに愛犬がいると、とても癒されます。
また、イノシシなど野生動物も、イヌがいると近寄らなくなり、畑を荒らされる心配も減るので、田舎暮らしのペットにイヌは最適。
そして何より、人通りが極めて少ない田舎の一軒家暮らしでは、番犬の存在はとても心強いものがあります。
そんな田舎暮らしにぴったりの犬種と、田舎でのイヌを飼う前に知っておくべきことを記しておきます。
田舎暮らしでイヌを飼いたい人におすすめの犬種5選
田舎暮らしに似合うおすすめの犬種。あくまで、主観です。
- 柴犬
- 秋田犬
- ラブラドール・レトリバー
- バーニーズ・マウンテン・ドッグ
- ビーグル
柴犬
柴犬 は、縄文時代から日本人と一緒に暮らしてきた歴史のあるイヌ。昔は本州各地で鳥やウサギを狩る猟犬でしたので、飼い主には忠実です。
勇敢で、自立心や警戒心が強く、我慢強い性格をしています。
中型犬に分類されますが、小型で体つきはガッシリとしていて、筋肉が発達しており、寒さなど環境に順応でき丈夫なので、田舎暮らしを共にするには最適です。
秋田犬
忠犬ハチ公でお馴染みの 秋田犬 も、人間と一緒に狩りをしてきたマタギ犬。
非常に賢く、警戒心も強いので、番犬として最適。冷静沈着で、飼い主や家族には忠実で従順ですが、自立心が強いため、子犬の頃からしつけをし、信頼関係を構築する必要があります。
大型で体力があります。運動量も非常に多く、1日2回、1回1時間程度の散歩が必要です。
寒さに非常に強いのですが、暑さにとても弱いため、夏の暑さが厳しい地方で飼う場合には、温度管理が大切です。
初心者には難しい犬種とも言われますが、信頼関係を築き上げれば、田舎暮らしの最高のパートナーになってくれます。
そばにいるだけで、絶大な安心感があります。
ラブラドール・レトリバー
大人気の ラブラドール・レトリバー 。こちらも狩猟犬です。
穏やかで、賢く、物覚えが良いだけでなく、自分で考えて行動することができるため、盲導犬として活躍している犬種です。
好奇心旺盛。ボール遊びやアジリティ、フリスビーなど、イヌと一緒に遊びたい方におすすめです。
レトリバーでは、毛が長い種であるゴールデン・レトリバーも人気ですが、田舎で飼うのであれば短毛種のラブラドールがおすすめ。ゴールデンの自慢の長く優雅な毛並みが、田舎道で汚れるのはかわいそうです。
カフェを営業していた頃は、たくさんのレトリバー達が遊びに来てくれました。飼い主や家族だけでなく、周りの人まで幸せにしてくれる犬種です。
バーニーズ・マウンテン・ドッグ
バーニーズ・マウンテン・ドッグ は、光沢のある黒・白・茶の毛並みが特徴の大型犬。
およそ2000年以上前から、牧畜犬や護衛犬、作物運搬の手伝いなど、運動量の多い力仕事を得意とし、いつも人間の近くにいた犬種です。
元気で活発ですが、性格は温厚で、飼い主や家族に対しては愛情深く献身的。タフで力持ちで学習能力も高いので、ペットには最適な犬種です。
原産地がスイスであることから、寒さには強いですが、高温多湿は苦手。室内での温度管理も大切です。
ビーグル
スヌーピーのモデルになったことで知られる愛らしい中型犬 ビーグル 。
イギリスのウェールズ地方や、フランスを中心に猟犬として活躍していた犬種で、おとなしくて愛情深く、子どもやほかの犬に対してもなつきやすい、やさしい性格の犬です。
筋肉質でがっしりとした体格をもち、スタミナも豊富。責任感も強いので、番犬としても優れています。
田舎暮らしでイヌを飼う前に知っておくべきこと
飼い主に必要な10の条件
日本動物愛護協会 が「飼う前に考えよう・・・飼い主に必要な10の条件」を打ち出しています。田舎暮らしに限らずですが、ペットを迎える前に心構えをしておくことは、飼い主としての最低限の責任です。
- 住宅がペットを飼える状況にあること
- ペットを迎えることに家族全員の合意があること
- 動物アレルギーの心配がないこと
- そのペットの寿命まで(終生飼養)飼育する覚悟があること
- 世話をする体力があり、その時間をさけること
- 高齢になったペットの介護をする心構えがあること
- 経済的負担を考慮すること
- 必要なしつけと周囲への配慮ができること
- 引っ越しや転勤の際にも継続飼養する覚悟があること
- 飼えなくなった場合の受け皿を考えておくこと
環境省発行の犬猫他ペットの飼い主向けのパンフレット(PDF)も色々あります。
宣誓!無責任飼い主0宣言!! >飼う前も、飼ってからも考えよう。
住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン
田舎での犬の散歩事情
ご存知の通り、イヌの散歩は必須です。
犬種により毎日の必要な運動量は異なりますが、特に大型犬は、健康上毎日の散歩は絶対に欠かせません。かなりの運動量を必要とし、1日2回、1回1時間以上必要とされています。
散歩の時間が短いなど運動不足になると、犬はストレスを感じるようになります。
ストレスで、噛む・吠える、物を壊すなどの攻撃的行動に出ることもあります。
さらに、ストレスは病気を引き起こす原因にもなりますので、毎日運動をさせることは、飼い主の義務でもあります。
その散歩ですが、案外散歩に適した道路がない、道路はあるけど歩道が無い、歩道はあるけど人が歩かない前提なのか危険だったりするのが、田舎なのです。
1度目の移住先は家の周りに歩道がない、2度目の移住先では歩道はあるけど危なくて歩いていられない、そんな環境でした。犬どころか、人間の散歩もままなりません。
ですから、田舎でイヌを飼う場合は、家の庭にドックランを設けるか、あらかじめ近隣に安全な散歩コースやドッグラン施設等があるかどうかを確認してから飼うことをおすすめします。
田舎での犬のしつけ事情
しつけも大事です。
かわいさのあまり躾をせずに、自由奔放に育てると、問題行動を起こし手に負えなくなることもあります。躾を学べる教材や情報はたくさんあるので、飼い主や家族自身も勉強する必要があります。
飼い主や家族の考え方にもよりますが、田舎でのしつけ事情は、都市部とは異なります。
猟犬としてきっちりトレーニングされているイヌもいれば、ほぼ躾なしの自由奔放なイヌ、家族以外との出会いがないのかやたら人を怖がるイヌ、様々です。
犬や飼い主の性格や生活環境にもよりますが、良くも悪くも都市部とは異なる育てられ方をしているようです。
飼い主のリアルな情報なら 犬猫に関するお悩み共有サービス【DOQAT】がオススメ。犬や猫の飼い主のリアル情報が見つかるQ&Aサイトです。運営元はユニ・チャームなので、安心です。
=ペットの困ったを検索=
【会員登録 無料】
こんな感じ↓で、15,000件以上のQ&Aが掲載されています。
犬種や年齢層で検索可能。カテゴリーも細かく分かれているので、ピンポイントでリアル情報まで辿り着けます。
=ペットの困ったを検索=
【会員登録 無料】
田舎での動物病院事情
健康診断、予防接種、病気やケガなどでの通院。犬を飼うと、人間並、もしかしたら人間以上に病院にお世話になります。
都市部に比べ、田舎では動物病院は圧倒的に少ないです。
別荘地など、エリアによっては一般的な動物病院から、鍼灸・整体などまで対応してもらえるイマドキの病院もあるでしょうが、地方の田舎では、今のところそのような病院は期待しない方がいいでしょう。
しかも、場合によっては、半日がかりなども普通です。
近隣の動物病院の有無、診療時間、評判など、事前に調べておくことをオススメします。
田舎での犬とのお出かけ事情
田舎なら、犬もどこへでも自由に連れて行けそうですが、都市部の方がイヌ同伴で入れる施設は多かったりします。
ドッグランやペット同伴可能な飲食店も、特別多いわけではありません。場所によっては近所にはないため、近隣の市町村まで出かけるということもありえます。
なお、ペットホテルはまずありませんし、トリミングサロンなども少ないです。あっても、選べないなど、選択の幅がかなり狭いです。
犬の入手方法
犬を買う(飼う)なら、事前に様々な入手先と入手方法を調べることが肝心です。
ペットショップやブリーダー等が、悪徳な方法で繁殖や飼育をしているのであれば、そこにお金を払うことは同様に悪なのです。そのようなところから、イヌを買うことで、あなたも共犯となっていることを理解する必要があります。
ペットショップ以外にも入手先・入手方法は色々あります。インターネットで情報を簡単に探せる時代なのですから、迎えるイヌを探す時にもぜひ活用してください。
犬を飼うと幸せになれる!
犬を飼うと幸せになれる。
そのことは科学的にも証明されています。
55歳以上で犬猫の飼い主1000人と、同年齢層で犬猫を飼っていない1000人を比較。その結果、「犬猫とともに暮らしている人の方が、そうでない人に比べて自分のことを成功していると考える割合が多く、その差は2倍」であることがわかった。
引用元:McCarthy & Stone社 調査レポート
要するに、犬を飼っている人は、事実、幸せになっている人が多いということです。
犬は癒し効果があることは、言うまでもありません。
犬と暮らすことで、エンドルフィンやオキシトシンなど幸せを感じる化学物質の分泌が促進されやすくなり、飼い主はリラックスして穏やかで幸せな気分でいられるのです。
ADHDと診断され薬物治療を受けていない7歳から9歳の子どもを被験者に、犬によるアニマルセラピー(動物介在療法)を受けた結果、注意欠陥症状は改善し、社会性も改善されたことが確認された。
引用元:英国 ザ・ウィーク誌 ~カリフォルニア大学アーバイン校による「人と動物の相互関係についての報告(Human-Animal Interaction Bulletin)」
今すぐ幸せになりたいのなら、犬を飼えばいいのです。
犬は、年齢も性別も身長や体重も見た目や収入も社会的地位も、なんにも気にすることなくあなたを愛してくれます。
懐くまでは少し時間が必要で、餌をあげたり、散歩をしたり、お世話をすることが必須ですが、愛情をかけた分以上の幸せを与えてくれます。
癒し効果の以外にも、犬を飼うメリットはたくさんあります。
犬がいると、散歩に行ったり外で遊んだりと、体を動かす機会が増えます。故に、「犬を散歩に連れていく飼い主は、ほかの人よりも肥満度が低い。」という当たり前の調査結果もあるし、「犬を飼ったことで頭痛や風邪などの健康問題が減少した。」との報告もあるのです。
また、「人との会話が増え、知人・友人も増えた。恋人ができた。結婚できた。」「毎日が活動的になり仕事や創作性が高まった。」「子供の学習能力が向上した。」「ボケ(痴呆)が改善した。」といった報告もあります。
これらの研究結果からも、犬は人間との親和性が極めて高いことが判明しています。
”幸せなイヌ充ライフ”の参考本
犬を飼うのは、苦労もあるけど幸せなこと。
新しい自分、新しい世界が発見できて、人生が充実すること間違いなしであることが、読んでいるだけでガンガン伝わります。
妻が余命宣告されたとき、 僕は保護犬を飼うことにした
余命半年と宣告された妻。絶望しかなかった小林家の一員となった保護犬・福。 人を警戒してなかなか懐かない殺処分寸前だった福がもたらしたのは、“笑顔”と“生きようとする力”。 救われたのは犬ではなく僕ら家族だったーー。
amazon
狂暴な野犬ではなく、可哀そうな保護犬でもなく、人に飼われるペットでもない、まぎれもなく“家族”とのかけがえのない1,095日を切り取った珠玉の物語。
犬が家族に与えてくれるものが、どれほど大きなものなのか教えてもらえます。
ドベとノラ 犬がくれた優しい世界
この世界は、犬がくれた世界だ。
やんちゃだけど可愛くてたまらないドーベルマンのドベと、
Amazon
ドベが空に登った後、不思議な縁で一緒に暮らしてきた元野良犬のノラ。
季節の移ろいや犬友との出会いなど、2匹は色んな幸せに気づかせてくれました。
ドーベルマンと保護犬のコミックエッセイ。タイトル通り、とんでもなく優しい世界が待っています。
見えないボクと盲導犬アンジーの 目もあてられない日々
全盲の教師であり、シンガーソングライターでもある著者(栗山龍太)と盲導犬アンジーの日常を綴るコミックエッセイ。
amazon
「出不精な盲導犬もいる」「盲導犬と間違えて人の頭をなでてしまった!」「自動販売機はロシアンルーレット」「見えない僕は、停電の暗闇では無敵になる」等々、著者と盲導犬「二人」の身の回りに起きる日常の出来事を、ユーモラスなマンガとエッセイで面白く、ときにちょっぴり悲しく描きます。大人から子どもまで楽しめます
視覚障害者と盲導犬の日常を描いたコミックエッセイ。学びの多い1冊、読んで損はありません。
老いゆく愛犬と暮らしたかけがえのない日々 ワンコ17歳
今、犬も長生きします。老犬のお世話も飼い主や家族の責任なのです。イヌを迎える前に、今楽しく過ごしている方にも、老犬のお世話をしている方にも、オススメです。
AmazonのKindle Unlimited対象。Kindle本なら無料で読めます。
田舎に移住し、一戸建て暮らしが実現すると、やりたいことが沢山ありすぎて何かと忙しく、あっという間に時間が流れていきます。
そんな慌ただしい田舎暮らしの日常を、癒してくれるのがイヌ(愛犬)の存在です。
都会暮らしでは無理だった中型犬や大型犬と暮らすことも可能なのです。
もちろん、一度飼い始めたら寿命までの年月、責任をもって飼い続ける必要があります。それは、飼い主としての責任です。
相手も生きています。嫌になっても途中で投げ出すことはできません。受け入れ態勢を十分検討し、覚悟をもって迎えてください。
与えた分以上の愛情や幸せをもらえることと思います。