失敗しない!騙されない! 田舎暮らし/地方暮らし用格安物件の探し方〜体験談・47都道府県移住ポータルサイトリスト

田舎の中古物件は驚くほど安いです。

中には0円譲渡なる物件も存在しますし、築年数100年超の希少な古民家も格安で購入可能です。もちろん、賃貸でも激安です。

私たちは、二度の田舎暮らしを経て、見知らぬ地方都市へ再移住(←今ココ)という、世間一般の「定住型」とは少し違う暮らし方をしています。経験談も含めて、田舎暮らしや地方暮らしの格安物件の探し方をまとめておきます。

目次

田舎/地方で手っ取り早く探すなら不動産情報サイトが一番

あまりこだわらない、てっとり早く移住したい、、という人は、不動産情報サイトなどネットで探すのがオススメです。

地方都市の中心部やその周辺で気軽に暮らすための移住であれば、今の時代オンラインで完結できます。

全ての物件がオンライン上にあるわけではないとはいえ、かなりの物件数があります。不動産情報サイトであれば、各サイトのフォーマットに合わせた形式で物件情報が掲載されているので、物件の比較も容易です。

同じ物件でも、複数のサイトに情報が掲載されていることもありますし、同じサイトで別の不動産仲介業者が掲載していることもあります。

少し手間はかかりますが、すべての作業を家でできるので、極めて便利です。

今私たちが暮らしている家(中古マンション)は、行ったこともない異郷の地の情報をインターネットだけで集め、契約し(契約書は紙、郵送)、メールやチャットのみでリフォーム工事を手配し、移住してきました。家はもちろん、この地に初めて足を踏み入れたのは、引越しの時です。コトの顛末はこちら↓
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「田舎暮らし」の場合には、インターネット上の情報は足りませんので、現地に足を運び物件や周辺環境や雰囲気・空気感を確認することを、強くオススメします。

「タイミング」というご縁もあります。今なくても、2週間後や1ヶ月後にはいい物件があるかもしれません。時間的余裕をもっていい出会いを待つのがポイントです。
ただし、「いい物件」はすぐなくなります。見つけたら、すぐに問い合わせして行動に移すのも大切です。

田舎/地方で格安物件+補助金を狙うなら「空き家バンク」

修繕の費用もしくは手間をかけても、とにかく格安物件を探したい。できれば、移住や修繕の補助金も狙いたいなら、「空き家バンク」がオススメ。

ただ、地域によって仕様が異なります。移住や中古物件の購入welcome感あふれるサイトもあれば、とにかくわかりにくい、物件情報が少ない、物件の画像がお粗末、情報が古い、物件がほとんどないなど、使い勝手の悪いサイトもあります。

サイトの問題というよりも、自治体側の考え方なので、どうしようもありません。

ただし、「空き家バンク掲載物件」が補助金の条件に含まれる自治体もあります。

その場合は、不動産サイトからの購入/賃貸だと、残置物撤去やリフォームの補助金がおりません。移住関係の補助金は、条件に合えば支給されます。

補助金を狙うのであれば、まず自治体のサイトや窓口で補助金の条件を確認しておくことが重要です。

田舎/地方での格安物件探し〜超重要!立地や周辺環境の確認

いい物件を見つけた、住みたいエリアが見つかった、という場合には、地域情報や立地、周辺環境の確認は超重要です。

土地勘があれば省略可能な情報もありますが、下記↓は絶対に確認しておくことをオススメします。

【絶対に確認しておきたいエリア情報】

  • Wikipedia
  • 各市町村のホームページ
  • 県や市町村の移住促進サイト
  • ハザードマップ
    → ハザードマップポータルサイト
    https://disaportal.gsi.go.jp/
  • 年間降水量や気温、日照時間等の気象庁データ
    → 気象庁 過去の気象データ検索
    https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php
  • 近年の自然災害(台風、線状降水帯など)
  • Googleマップ(病院、公共交通、公共施設、スーパーなど)
  • 移住失敗系ブログ など

googleマップは高機能。さまざまな表示形式が選択できます。

Google Mapで確認したいこと
  • 航空写真」「地形図」で、エリアをざっくり把握
  • 地図から周辺施設や最寄りの駅、交通網などを確認
  • ストリートビュー機能」で、その場所の様子を確認

※googleマップの使い方は以下のサイトが分かりやすいです。
グーグルマップの使い方。基本から知らなかった応用技まで紹介
『Google マップ』アプリの使い方。基本からストリートビュー、タイムラインまで

時間的に余裕があれば、夏と冬、日中と夜など、季節や時間を変えて現地を確認してみるといいですよ。

私たちの二度目の田舎暮らしは、なんとなく土地勘もある知ったエリアだったので油断していました。

移住してみたらなんと、その集落あたりだけやたら極寒豪雪ゾーン。車で5分程度離れた場所と、冬の厳しさが全く違うのです。初めての冬は、「なんでここだけ?」と、2人で相当混乱していました。

地元ではよく知られていて「◯◯かぁ、あそこは冬大変。知らなかったの?」など、よく言われていました。
知っていたら、借りなかったような気がします、、

田舎/地方での格安物件探し〜現地に行く前にまず相談するのはココ

事前に見てみたい場所や物件がある程度絞られている方も、漠然とそのエリアに興味があるというだけの方も、先ずはその地の役所に相談してみましょう。どの市町村にも移住定住の相談窓口があるはずです。

以下、都道府県別の移住定住の相談窓口を一覧にしました。まずは以下のサイトでその地域の基本的な情報を収集、問い合わせしてみましょう。電話やメールはもちろん、ビデオ通話(テレビ電話)に対応している自治体もあります。

現地の情報や、補助金などの情報も教えてもらるはずです。

都道府県別 移住定住相談窓口一覧】(2024年8月更新)

都道府県の移住サイトのほかに、市町村の移住サイトがあることも。両方確認してみるといいですね。

自分が狙った地域だけでなく他の地域のサイトも覗いてみてください。

サイトを見ただけでも移住定住促進に力を入れている地域=移住者にやさしい地域、受け入れ体制支援体制が整っている地域なのかどうかが判ります

力を入れている自治体は、担当者もとてもとても熱心な(親切な)方や非常に詳しい(頼りになる)方がいて安心な可能性が高いです。気になること、不安なこと、知りたいことは、ざっくばらんに聞いてみましょう。

不親切な自治体だと、「具体的なことが決まらないと、こちらではなんとも、、」といったお役所対応されることもあります。

自治体によっては、格安体験移住物件(数日単位〜数ヶ月住めることも!)や、移住目的で現地確認に来る場合の宿泊補助金がでたり、格安宿泊施設の用意があることもあります。

移住先探しは条件次第、物件次第ですが、移住者にやさしい地域のほうが後々も暮らしやすいのは間違いありません。

田舎/地方での格安物件探し〜実際の物件を見る

気に入った物件、気になる物件があり、エリアや周辺環境も許容範囲であれば、遠慮なく次々見せてもらいましょう。

格安物件で条件がいいものは、契約が決まるのも早いことが多いです。あまり悩まずに、物件を見せてもらう、より詳しい情報をもらうなど、さっさとアクションを起こすことをオススメします。

格安物件は、修繕ありきです。
壁床貼り直し、住宅設備入れ替えは、基本ですからあまり重要ではありません

雨漏りがひどい、家が傾いている、下水が整備されていない場合、修繕の費用は嵩みます。程度の問題にもなりますが、よく確認する必要があります
もちろん、気にならないなら、問題ありませんが、、

一方、相談窓口を介さず、直接住民や物件の家主と話をしてみるという方法もあります。そのほうが格安で購入(賃貸)出来ることは言うまでもありません。

地域の不動産や地域の商店、あるいは移住してきた人が運営している飲食店等などで聞いてみると、オンライン上にはない情報を得られる可能性も高いです。

私たちの二度目の田舎暮らしは、移住して店舗営業をしている経営者から、大家さんを紹介してもらい、大家さんから私たちが借りた物件の所有者を紹介してもらいました。
賃貸や売却する予定がない放置物件だったので、ネットにも現地不動産にも情報のない物件でした。

売るつもりも貸すつもりもない、と断られる場合もありますが、後で気が変わる可能性もあります。もし気に入った物件であれば「見るだけで良いので、、」とお願いして見せてもらいましょう。

「売るつもりも貸すつもりもない」には、いくつかの理由が考えられます。

売るつもりも貸すつもりもない理由
  • 手放す気はない
  • 相続上の問題がある
  • 将来的に自分で住むつもり
  • 残置物の片付けや修繕ができない
  • 親の家だから自分だけでは決められない
  • 所有者が不動産の賃貸や売却経験がないため、不安に思っている

良い物件であれば2度3度断られても諦めないで何度も連絡してみましょう。物件に対する愛情が家主に伝わることで良い方向に進みます。

「親が住んでいた時のまま」といった物件では、家具や生活用品がそのままだったりします。貸すにしても、売るにしても、所有者はその荷物の整理をしなければならないため、それがネックになっていることもあります。

賃貸の場合は、住宅設備が古くて相当の修繕が必要なため、大家として修繕する気がない・余裕がない、修繕費をかけても元が取れるまで時間がかかるなどの、修繕などの費用がネックになっていることもあります。

差し障りのない程度で、売らない/貸さない理由を伺い、解決法を探ることも大切です。

物件を見るときは、どんなに古くてボロでも、長年人が暮らしていた家であるということを忘れず、持ち主に失礼のないよう注意しましょう。移住者はお客様ではなく部外者なのです。

田舎/地方での格安物件探し〜買うか借りるか

移住者向け田舎暮しの賃貸物件も増えていますが、基本的には売却(購入)前提の話になるかと思います。

田舎の空き家物件は基本「手放したい物件(資産価値のない負債)」であることが多いからです。「空家等対策の推進に関する特別措置法」により、空き家の実家を放置することで固定資産税が最大6倍、老朽化が進んだ空き家は強制的に解体され、その解体費用が自治体から持ち主に請求される可能性があります。

2024年4月からは、親の他界などにより相続した不動産の所有権変更/名義変更を放置しても、ペナルティが課されるようになりました。

時代の流れもあり、以前よりは格安物件を購入しやすくなっています。

購入するなら

購入するのであれば、良い物件=気に入った物件に出会ったら、少しくらい相場より高くても、希望よりも高くても、許容範囲であれば契約してしまうのがオススメです。

良い物件との出会いは一期一会

値引き交渉も可能ですが、都市と比べればそもそもで格安・激安なのですから、あまり細かな駆け引きはしないで気持ちよく契約しましょう。ゴネたり、悩んでいる間に、より条件のいいオファーが入って、売れてしまうことだってあるのですから。

田舎では噂は光よりも早く広がります。あまりゴネたり無理を言うと、尾ひれが付き全く異なる情報(だいたい悪い噂になります)として、知らぬところで噂は広がることは珍しくありません。くれぐれもご注意ください。

ただし、そもそも資産価値のない物件を購入する為のローンは審査が難しいので要注意です。田舎の土地そのものが担保にならないことが多く、築年数が数十年という中古住宅(古民家)も担保の評価を受けることはほとんどありません。

無論、安定した定期収入があれば問題ありません。銀行など民間の金融機関では勤続年数で判断するため、仕事をやめて田舎暮らしを新しく始める場合はほぼほぼアウトです。ローンはサラリーマンでいるうちに組みましょう。

会社を辞めてしまい現在フリー(自営業)の人は住宅金融公庫を利用しましょう。基本的には購入価格の最高80%まで融資を受けることが可能です。物件評価により返済年数などが短くなるケースもありますが、返済額の4~5倍以上の月収があれば融資を受けられるでしょう。

窓口になる金融機関によって基準が異なってくるため直接金融機関に相談してみましょう。また、移住促進事業などで補助金を出している自治体もあります。諦めずにいろんな可能性を探しましょう。強い思いがあれば必ず道は開けます。

賃貸なら

賃貸するのであれば、どんなに面倒でも、余計な費用がかかっても仲介業者に入ってもらい、近隣の賃貸料なども確認した上で、きちんと契約書を交わしましょう。

所有者と直接契約すれば仲介手数料もかからず、初期費用を抑えることができますが、後のトラブルになったときに厄介です。仲介業者を通さない場合でも、せめて覚書は交わすようにしましょう。

特に、貸主の修繕範囲、借主側で修繕する場合の範囲や費用負担、原状回復などは明確にしておく必要があります。

築古物件の賃貸であれば、雨漏りをしたり、どこか壊れてきたりするものです。一時的に借りる場合にはさほど問題にはならないでしょうが、長期的に借りる場合には修繕の問題は起こりうるものと捉えておく方がいいです。

私たちが、借りていた田舎の物件家賃は4万円。古い家でしたが場所が良く、知人の紹介、一部大家さん負担の修繕もあったので納得での契約。
でも、1年半ほど経過後、大家さんからの一方的かつ謎の理由で家賃が5千円UP。その頃には、大家さんの性格もわかっていたので、面倒を避けるためにも了承せざるを得ませんでした。

その後、近隣で同程度の家を借りている人の家賃を聞いたら、なんと月額5千円(これは安すぎ)。その代わり、修繕等は賃借人がご自由に。大家負担は一切なし。

同じ地域でも大家さん次第で、家賃や契約内容には幅があります。
そして、田舎だからといって、大家さんは善人とも限りません。

失敗しない!騙されない! ために

失敗しない、騙されない田舎暮らしや地方暮らしの格安物件の探し方

田舎/地方での格安物件探しで、失敗しない、騙されないためには買い手/借り手側が知識武装しておくことが大切です。

今は、ネット上にありとあらゆる情報があがっています。現地に行かなくてもわかることは、家で調べておく方が間違いありません。時間もかけられるし、なにより冷静に判断できます。

現地でしかわからないこともありますが、よく調べないまま現地入りしてしまうと、気分が上がり、判断を誤りかねません

現地の情報を調べる時には、公的なサイトで調べましょう。情報に感情的な偏りや煽りネタが少ないです。

ついつい調べたくなる「移住者ブログ」。見るのであれば、移住失敗系の方がまだ参考になります。移住後のトラブル等がわかれば、心の準備や対策をすることもできます。

今のところ移住に満足している人のブログは、キラキラしています。見ている/読んでいるだけで、すぐにでも移住したくなるかもしれません。でも、話半分くらいで流しておくのがオススメです。

現に、田舎移住系YouTuberが、数年後には「田舎暮らしやめました」とか珍しくありません。

現地入りして物件内覧する際には、周辺環境もよく確認。どんなお店や施設があるかも大切ですが、そのエリアの雰囲気や空気感も大事です。言葉では表せない、自分の中の微妙な感情を冷静に捉えてみてください

そして、ご縁を大切に。基本は一期一会です。同じ物件はありません。冷静な判断は必要ですが、決断力も大切です。

どこに住んでも、なにかしら不満は生じますし、なにかしらトラブルも起こるのですから、「呼ばれてる」とか「これだ」と思ったら、その勘とご縁をどうか大切に。

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