揮毫と筆耕の意味や違いは?【いまさら聞けない大人の常識・覚えておきたい大人の教養】
揮毫(きごう)とは?
「揮毫」とは、毛筆で言葉や文章を書くこと。
「 毫 ( ふで ) を 揮 ( ふる ) う」が語源。
毛筆で書をかくことを、揮毫する、揮毫した書、と言い表します。
一般的には、著名な人物(書道家・思想家・政治家など)が、依頼に応じて毛筆で書く格言や看板、画を指します。
尚、天皇や皇帝が書いた場合には「御筆」。より丁寧に扱われます。
◉ 青函トンネルの本州側の扁額。開通当時の内閣総理大臣中曽根康弘が揮毫。↓
メディアを通して見かけるものでは、今年の漢字(清水寺で行われるその年を表す一文字の漢字)、省庁の看板(基本は初代の大臣による)なども、揮毫です。
筆耕(ひっこう)とは?
「筆耕」とは、文字や文章を写字・清書することによって報酬を得ること。
または、報酬を受け取る毛筆で文字を書くこと・書く人のこと。「筆耕士」とも言います。
表彰状や感謝状、式典などの式辞や目録、表書、宛名書きなどがあります。
筆耕の仕事をするには?
筆耕士になるには資格が必要?
表書や宛名書きの筆耕は、Amazonや楽天でも依頼できる時代ですが、筆耕士になるには、特別な資格がありません。
書道の段や、師範免許などを持っていなくても、誰でもいつでも「筆耕士」を名乗ることができます。だからと言って、即仕事につながるわけではありませんが。
「賞状技法士」「賞状書士」「プロ筆耕士」など民間の検定試験や講座もありますが、資格取得=仕事・報酬につながるわけでもありません。
筆耕を仕事にするには?
誰が見てもきれいで読みやすい字を、早く正確にバランスよく書くことが求められます。
筆耕をビジネスとしたい場合には、インスタやTikTok、YouTubeなどに作品をガンガン上げて、必要な方の目に留まるようにするのがよさそうです。
メルカリなどのフリマサイトでも、出品されています。ご祝儀袋などの表書や名入れの「代筆」という形での出品がわかりやすいようです。
他にも、在宅ワークなどで求人があります。