書き損じや印刷の失敗のほか、余ってしまったり、年末に身内に不幸があり使わずじまいになった未使用年賀はがきの交換方法、交換期限、換金方法などをまとめておきます。
未使用年賀はがきの無料交換や返金できる?
未使用年賀はがきは返金してもらえるの?
郵便局では、基本的に一度購入したハガキや切手、レターパックなどは、未使用であっても返金してもらうことはできません。
これは「内国郵便約款」によって、普通はがきや切手などとの現物交換をすることが定められているためです。
もちろん、未使用の年賀はがきや、郵便局以外(コンビニやスーパーなど)で購入した年賀状なども、返品や返金はできません。
未使用年賀はがきの無料交換できる?
未使用の年賀はがきは、一定の条件を満たせば、手数料不要(無料)で年賀状(年賀はがき)と交換することができます。
【年賀状の無料交換条件は?】
- 未使用
- 年賀はがきの販売期間内
- 年賀はがきから年賀はがきへの交換
「無料」交換可能な「未使用年賀はがき」とは?
無料交換可能な「未使用年賀はがき」とは、再販可能な状態のことを意味します。
※購入後、喪中になった場合を除く
- 買い過ぎて余った
- 用紙を間違えた(インクジェット紙を買うつもりで普通紙を買った など)
【再販できない状態とは?】
- 書き損じや、印刷済み、印刷ミス、汚染またはき損等のある年賀はがき
- 販売期間を過ぎたもの
「昨年以前の年賀はがきを、今年の年賀はがきに交換したい」場合には、未使用でも1枚あたり5円の手数料がかかります。これは、前年度以前の年賀はがきは利用することはできても、郵便局では再販することができないため、無料交換の対象外です。
未使用年賀はがきの無料交換の期限は?
未使用の年賀はがきは、年賀はがきの販売期間内であれば手数料なし(無料)で年賀はがきに交換できます。
【年賀はがきの販売期間は?】
年賀はがきの販売期間 及び 未使用年賀状無料交換期間 11月1日~翌年1月10日まで
※ 11月1日や、翌年1月10日が、土日祝日の場合には、販売期間が異なることもあります
【年賀はがきの販売期間を過ぎたら?】
無料交換期間(年賀はがきの販売期間)を過ぎている、再販できるような状態ではない年賀はがきを、新しい年賀はがきや普通ハガキ(通常ハガキ)などに交換する場合、1枚あたり5円の手数料がかかります
年賀はがきの用紙を間違えて購入した場合は?
インクジェット紙が必要なのに、間違えて普通紙を購入した場合など、用紙の種類を間違えて購入した場合でも、年賀はがき販売期間内であれば、手数料なし(無料)で、別の種類の年賀はがきに交換してもらえます。
【無料交換の条件は?】
- 手数料なし・無料交換できるのは、誤購入年賀はがきから、必要な(正しい)年賀はがきへの交換のみです
- インクジェット写真用は、10枚セット販売です。未開封のものが無料交換対象です。
- 通常ハガキ(普通はがき)などに交換する場合には、状態に関係なく1枚あたり5円の手数料がかかります
年賀はがき購入後に身内に不幸で喪中になったら?
年賀はがき購入後に、身内に不幸による服喪(喪中)のため不要になった場合には、年賀はがき販売期間内であれば、手数料なし(無料)で通常切手などと交換してもらえます。
喪中の場合、裏面に印刷したり、宛名を書いていたとしても、ポスト投函前であれば交換してもらえます。
郵便局に行って喪中であることを伝え、窓口に備え付けの請求書に氏名、住所、故人の続柄等を記入する必要があります。簡易郵便局の窓口でも対応しているので、年賀はがき販売期間内に手続きしましょう。
【喪中の場合に無料交換できるのは?】
- 通常切手(弔事用切手を含む)
- 通常はがき、往復はがき
- 特定封筒(レターパック封筒およびスマートレター封筒)
- 郵便書簡(ミニレター)
※ 特殊切手などは無料交換対象外です
※ 挨拶文入り喪中はがきなどの絵柄印刷代金等を含む商品への交換はできません
『無料』交換できない場合、年賀状への交換が不要な場合は?
そもそもで、無料交換は「年賀はがき」から「年賀はがき」のみ。
しかも、未使用以外の年賀はがき(喪中を除く)は、無料交換の対象外です。年賀状の販売期間終了後も、無料交換の対象外です。
でも、年賀状の時期が過ぎたら、新しい年賀はがきも不要ですね。
このような場合は「書き損じ」と同じ扱いで、所定の手数料を支払うことで、郵便ハガキや普通切手などに交換してもらうことができます。
【年賀はがき以外への交換手数料(1枚あたり)は?】
- 郵便切手・通常はがき:5円
- 10円未満の郵便切手や通常はがき:合計額の半額
- 往復はがき・郵便書簡:10円
- レターパック封筒・スマートレター封筒:42円
※ 一度に交換する合計枚数が100枚以上になる場合には、手数料が異なります
※ 特殊切手など、交換対象外のものもあります
年賀状は換金できる?
上述の通り、郵便局で販売したハガキや切手は、「内国郵便約款」により、普通はがきや切手などとの現物交換が基本で、返金も換金もありません。
日常的にハガキや切手を利用しない場合の使い道もご紹介します。
- お年玉くじ抽せん日まで待ち、当たりだったら当選賞品を貰い、外れたら使い道を考える
- 懸賞ハガキなどに使う
- ひとまず、手数料を払い切手に交換する
切手にしておけば、郵便局や着払い荷物の支払いに使うこともできます。
【郵便切手で支払いできるものは?】
- ゆうパックやゆうメールなどのサービス料金
- 速達料金
- 着払いや書留の送料
- 書き損じの手紙やハガキの交換手数料 など
コンビニなどでは支払いに使えないなど、制限はありますが、切手にしておくのが使い勝手としても、手数料的にもオススメです。
1枚あたり5円の手数料は、「相殺」してもらったり、手持ちの切手で支払うこともできます。交換するハガキや切手料金に不足分がでたら、現金などで不足分を支払うこともできますし、半端分を切手でもらうこともできます。
【交換手数料の計算は?】
自分でも計算できますが、時間の無駄にもなるので、そのまま郵便局に持ち込むのがオススメです。
・交換してもらうものだけ決めておく(封書用切手とか)
・交換手数料は相殺してもらう(手数料は、相殺か現金や切手等での支払いのいずれかです)
・端数がでたら、不足分を追加で支払って、キレイに切手やハガキなどに変えるのがオススメ
※ 半端分を切手でもらうと、使い勝手が悪かったり、そのまま忘れがちになります。数十円追加で支払いをして、封書用の切手に交換してもらうのがオススメです。
交換できない年賀状もある!
未使用でも、交換できないこともあります。
切手部分は要注意!
未使用、書き損じに関わらず、切手部分に汚れや破損があると、交換してもらえません。
例えば、表裏や上下を間違えて印刷すると、切手部分に印字されるようなこともあります。また、書き損じと分かるように「×」マークなどを記載することもありますが、その「×」マークが切手面にかかってしまうと、アウトです。交換できません。
どの程度からアウト(交換不可)とされるのかは明確にされていませんので、郵便局の窓口に持ち込んで確認するしかないのですが、いずれにしても切手の箇所は汚さないに限ります。
消印がない年賀状は?
消印がなくても(12月15日〜1月1月7日投函の年賀状には消印が押されません)、一度ポスト投函した年賀はがきの交換はできません。
お正月期間に受け取った年賀状はもちろん、宛所不明などで戻ってきた場合も同様です。
一度郵便局の機械を通ると、バーコードが印字されます。普通に見る分にはわかりませんが、ブラックライトを当てれば一発でわかります。
年賀はがきの交換は、1枚2枚というよりも、まとめての場合が多くなります。
・裏面(通信面)のデザインや差出人の住所が同じ
・書き損じの箇所がある
・宛先がバラバラ
という感じになりますので、パッと見ればある程度の判別は可能です。いずれにしても、バレたら恥ずかしい思いをするのは自分です。