初節句のお祝い〜お祝いを渡す時期、祖父母・親戚・友人知人の金額相場、注意点

祖父母・叔父叔母・親戚・親しい間柄視点からの、初節句のお祝いについての基本的な考え方をまとめておきます。

目次

初節句のお祝いで祖父母が一番大切にしたいこと

孫の初節句ですから、できるだけのことを自分たちでしてあげたい、盛大にお祝いしたいと思うかもしれませんが、自分たちの気持ちよりも、赤ちゃんの親(自分たちの息子や娘、その配偶者)の意向を最優先させることが何より大切です。

時期や節句飾り、贈り物、行事など、自分たちの意見や経験は、聞かれたら答える、アドバイスする、相談に乗る程度とし、くれぐれも自分たちの考えを主張したり、あるべき論を振りかざすことだけは避けましょう

時代も、社会生活も、考え方も、変わるものなのです。

我々世代が常識、マナーと思っていることでさえ、詳しく調べればたった数十年程度前から始まったにすぎない、どこかの業者のプロモーションからスタートした、どこかの誰かが勝手にマナーにした、、なんてことはよくあることなのですから。。恥をかくのは、赤ちゃんの親ではなく、自分達だったりするものです。

初節句の時期は?

赤ちゃんが産まれて初めて迎える節句が初節句です。女の子なら3月3日の「桃の節句」、男の子なら5月5日の「端午の節句」に、赤ちゃんの健やかな成長を願ってお祝いします。

初節句の時期が生まれてすぐなら?

誕生月によっては、産まれてまもない時期に節句を迎えることもあります。

その場合には、初節句を翌年に持ち越すことも珍しくありません。地域慣習や家の考え方もあるでしょうが、社会生活も考え方も変化していますので、まずは赤ちゃんの親(自分たちの息子や娘、その配偶者)の考え方を優先させましょう。

節句飾りは誰が用意する?

過去には、父方の祖父母や初節句の支度をしていました。

節句飾りは、女の子であれば雛人形男の子であれば「鎧飾り」「兜飾り」「武者人形(子供大将飾り)」などの五月人形や鯉のぼり、こういったものは母方の実家(祖父母)が用意するのが慣わしとも言われます。

地域差もありますが、母方の実家(祖父母)が節句飾りを用意したのは、娘が相手の家に嫁入りするのが一般的であったことに関係しています。結婚し、夫側の両親と同居するのですから、娘には気軽に会うことができません。顔を見に行く口実として、母方が節句飾りを用意する習慣が広まったとされています。

現在も、嫁入りはしますが、昔ほどガチガチではなく、里帰りも簡単ですし、電話やLINEなどでいつでも気軽に連絡を取り合うことができます。

また、社会生活の変化や住宅事情、少子化などさまざまな事情から、両家でそれぞれ用意したり、両家折半で購入したり、節句飾りではなくお祝い金を贈ったりと、祝い方もそれぞれなのです。

ですから、「節句飾りはどちらの家で用意するのか」ではなく、「初節句のお祝いは何がいいのか」を、赤ちゃんの親と相談する方がいいのです。

私の知人の例

一人娘に女の子が生まれ、大喜びの私の友人は、初節句をかなり前から楽しみにし、雛人形の情報をずいぶん早くから集めていました。でも、結局「マンションだし、転勤族だし、共働きだし、雛人形とかありえない」と断固拒否され、お祝い金を贈ったそうです。。。そんなことは、珍しくありません。

初節句にお祝いを贈る時期や相場は?

初節句では、節句人形を贈るか、お祝い金を贈るかによっても時期や相場は異なります。

節句飾りを贈る時期は?

節句飾り(節句人形)を飾り始めるタイミングは、桃の節句なら立春、端午の節句なら春分の日です。その前まで届くように贈りましょう。

お祝い金を贈る時期は?

お祝い金を贈る場合には、節句飾りをどうするかによっても異なります。

赤ちゃんの親が節句飾りを購入する場合

節句飾りを、赤ちゃんの親(自分たちの息子や娘、その配偶者)が注文(購入)するのであれば、注文するタイミング、もしくは遅くても節句の2ヶ月程度前までに渡すといいでしょう。

お祝い金として贈る場合

節句飾りを購入しないような場合には、節句祝いの支度金として1ヶ月〜2週間前に贈るといいでしょう。

また、節句飾りとは別にお祝い金を贈る場合には、節句当日やお祝いの席で渡しても構わないでしょう。

お祝いのご祝儀袋(のし袋)や水引、表書きは?

お祝い金の袋は?

お祝いですから、ご祝儀袋を使います。

かわいらしいご祝儀袋もたくさん売っていますので、選ぶだけでも楽しくなりますね。

ご祝儀袋の水引は?

一般的には、紅白の蝶結び(花結び)です。「何度でも結び直せる」結び方なので、何度あってもよいお祝い事に使われます

水引の種類、結び切り、あわじ結び。蝶結び、梅結び

お祝い金が、3万円以下であれば印刷された水引でもいいでしょうが、それ以上であれば水引がかけられたご祝儀袋(のし袋)を選びましょう。決まり事ではありませんが、バランスの問題ですね。。

最近は、水引がデザインされているものもたくさんあります。Amazonでの人気商品はなんと、うさぎちゃんと、鯛でした。↓ かわいい!柄も選べます。

ご祝儀袋の表書きは?

初節句でのご祝儀袋の表書きの書き方例

表書きは、「御祝」が一般的ですが、他にもあります。

  • 御初節句御祝」「祝初節句」「節句お祝い」など
  • 女の子:「御初雛(はつびな)御祝
  • 男の子:「御初幟(はつのぼり)御祝

初雛や初幟などは、印刷してあれば素敵ですが、自力で手書きとなるとかなりハードル高めです。

表書きの下には、祖父母連名か名字の名入れをします。

節句祝いのご祝儀袋の書き方、表書き、名入れ、包み方

中袋表面の金額、裏面の住所氏名は、省略しても全記入でもどちらでもいいでしょう。渡す相手は、自分たちの息子・娘たちなのですから。。。「マナー」としては、書くそうです。ホント怖いです、今の自称「マナー」。

お祝い金の相場は?

お祝い金の金額相場は、「マナー」情報によると祖父母は5万〜30万とされています。

5万と30万では開きが大きすぎて、もはや相場とは言えないレベルです。実際には、両家の経済事情や、祝い事に関する考え方によっても異なりますので、参考にもなりません。

両家でバラツキがあるのもよくないですから、息子や娘に相談してみてもいいでしょう。なお、お祝い事は初節句だけではありません。以降、七五三、幼稚園などの入園祝い、小中高・大学などの入学祝い、成人祝いと、長く続くこと、孫はその子一人とは限らないこともお忘れなく。。

お祝い金相場

・祖父母 5万〜30万円
・叔父叔母・親戚 5,000〜1万円
・友人・知人 3,000〜5,000円

初節句にお返しはないものと思うべし

初節句に限らずですが、お歳暮やお中元などの季節の挨拶や、お祝い(入学祝いなど)には、基本的にはお返しは不要です。

昨今、頂きっぱなしは気分的によくないなどの考えからか、お返し当然のようになっていますが、お返しは期待してはいけません。まして、「内祝いとしてお返しするべき」的発言もオススメしません。

いただいたお祝いに「内祝い」として、半額〜3分の1程度のお返しをすることが普通になっているようですが、せっかく成長のお祝いなのですから、そこで余計な気を使わせる必要はないのです。心から、とことんお祝いだけしたいものです。

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