ローマやパリのような都市も美しいのですが、ヨーロッパの本当の魅力は小さな町、小さな村にあります。
是非行ってみたいヨーロッパの美しい小さな街、いつか旅する時を願いながら書き留めておきます。
【一度は訪れたい!】ヨーロッパで最も美しい小さな街
スペイン「ロンダ」
Ronda,Spain|人口:33,372人(2023年)
スペイン・アンダルシア地方の山深い渓谷に佇む断崖絶壁の街ロンダ。崖の上に建つ白亜の街並みは大自然の要塞に守られた別天地です。近代闘牛の発祥地でもあり、フォトジェニックな絶景は見どころ満載。迷路のような天空の旧市街を散策すれば、暫し日常を忘れることが出来る町です。
デンマーク「リーベ」
Ribe,Denmark|人口:8,257人(2022年)
ユトランド半島南西部に位置する古都リーベは、8世紀初頭にバイキングにより建設されたデンマーク最古の町。かつては北欧有数の交易都市として栄えていました。当時の趣きを残す石畳の通り、絵のように美しい大聖堂、木造りの家、等々、どこを切り取っても絵になるリーベの路地裏。気の向くまま散策するのがおすすめの過ごし方だそうです。
スコットランド「スカイ島・ポートリー」
Portree,Isle of Skye,Scotland|人口:2,220人
スコットランド北部のハイランド地方に属するスカイ島。そのスカイ島で1番大きな街がゲール語で「王の港」を意味するポートリー。崇高な自然の美しさで知られる英国内でも屈指の魅力的な小さな町です。島の東側に位置し、ピンク、ブルー、緑、黄色など色とりどりのビクトリア朝のカラフルな家が並ぶ様はまるで絵画のよう。空と海の青さと美しいコントラストを描いています。港の傍のパブで飲む本場のスコッチは至福の味です。
オランダ「ヒートホールン」
Giethoorn,Netherlands|人口:2,805人(2021年)
「オランダのヴェネツィア」と呼ばれるこの町での移動手段は、足、自転車、ボートのみ。町全体を走り抜ける運河とその上をかかる180もの橋。ロマンティックな雰囲気と美しい緑豊かな風景の中をボートを漕いだり、自転車や歩いてのんびり探索。数日この街に滞在するだけ、身も心も癒されることでしょう。
オーストリア「ハルシュタット」
Hallstatt,Austria|人口:746人(2021年)
オーストリア・ザルツカンマーグート地方にあるハルシュタットは、ハルシュタット湖の湖畔にある中世の面影をたっぷりと残した美しい街。山の斜面と湖のギリギリのところに家が建ち並ぶ光景は、世界で最も美しい湖畔の町として知られています。湖と調和した教会のある古い街並みは、典型的なオーストリアの風景としてカレンダー等にも使用されています。ザルツブルクから車で1時間、ウィーンからも車で3時間。都市に滞在しながら日帰りも可能なことも魅力です。
クロアチア「フヴァル島」
Hvar,Croatia|人口:3,623人(2024年)
ファヴァルは、その美しさに魅せられたヨーロッパのセレブたちの間で「隠れ家リゾート」として名高い島。ラベンダーの島と言われているほどラベンダー栽培が盛んなことでも有名です。太陽が降り注ぐビーチ、ラベンダー畑、緑豊かなブドウ園など、居心地、暮らし心地は極上。また、ゴシック様式の宮殿や大理石の石の道が並ぶ美しい中心街は車の出入りが禁止された歩行者天国。誰もが長期滞在もしくは永住したくなる、と言われるほどに居心地が良い街です。
イギリス「ライ」
Rye,England|人口:4802人(2019年)
ローマ時代から重要な海運の中心地であったイングランド南東部イーストサセックス州の小さな町ライ。丸い石を敷き詰めた石畳や蔦が絡まる古い建物は、まる中世の世界に迷い込んだような気分に。漆喰の壁に黒い木枠を配したチューダー様式の建物、石畳が似合う細い路地は風情たっぷりです。アンティークショップや雑貨店巡りも人気。この可愛らしい街にタイムトラベルするには、ロンドンから2時間の電車の旅がおすすめです。
スペイン「アルバラシン」
Albarracín,Spain|人口:1,025人
スペイン中東部アラゴン州テルエル県の小さな村アルバラシン。スペインの10大美村に選ばれたこともあります。村の歴史は非常に古く周辺には先住民のケルト系民族が描いた壁画も。ゆっくり歩いても1日で回れるほどの小さな村へ足を踏み込めばそこは完全に中世の世界。細い路地や坂道に赤茶の建物、城壁やいびつな家など見どころいっぱいです。ゆっくり散策しながらバルや土産物屋でのんびり時間をつぶすのがこの村での日常的な過ごし方です。
モンテネグロ「コトル」
Kotor,Montenegro|人口:13,510人
モンテネグロのコトルは、アドリア海沿岸に佇む中世の香りが色濃く残る世界遺産の街。海のブルーとオレンジ屋根のコントラストが美しい城壁に囲まれた旧市街を擁するこの辺り一帯は、世界のセレブの別荘地としても有名なリゾート地。城壁のなかへ一歩踏み入れればそこは中世ヨーロッパ。歩いて回っても1時間ほどあれば足りるほどの小さな街ですが、教会や時計台などの建築物の間に、中世の家屋をそのまま利用したショップやレストランが軒を連ね見所満載。風光明媚な場所だけでなく海の幸山の幸でも魅了する別天地です。
アイスランド「イーサフィヨルズル」
Ísafjörður,Iceland|人口:2,736人(2020年)
アイスランドの人里離れたウエストフィヨルド地方最大の街イーサフィヨルズル。ここはアウトドア派にとってまさに楽園。 ウォータースポーツに理想的な魅惑のフィヨルド、そしてハイキング、自転車、乗馬など様々なアクティビティができる山地があり、老若男女が一年中楽しめます。16世紀の交易拠点であったイーサフィヨルズルの街には、この地域の豊かな遺産と文化に興味がある人にぴったりの素晴らしい博物館や史跡もあります。フォークのようにぎざぎざと入り組んだフィヨルド、険しくそびえ立つ山や崖。その景色は息を飲むほど美しく圧倒されます。
ノルウェー「ロフォーテン諸島・レーヌ」
Reine,Lofoten Islands|人口:309人(2019年)
ノルウェーで最も美しい村ともいわれるロフォーテン諸島にあるレーヌ。ノルウェー北部、北極圏に位置するこのエリアの美しさは、絶景を求めて多くの写真家が訪れたり、ディズニー映画の舞台にもなるほど、他に類を見ないものです。その美しい風景を一目見たいがゆえに、この人口300人弱の小さな村に世界中から毎年数千人が観光に訪れるのです。「アルプスの頂を海に浮かべたよう」と形容されるギザギザの山々と氷の海に囲まれた町の黄色い高床式の建物、海辺に並ぶ可愛い家「ロルブー」。レーヌに滞在する際にはこの地方特有の漁師小屋ロルブーの宿がおすすめです。
デンマーク「ファロエ諸島・トースハウン」
Tórshavn,Faroe Islands|人口:13,083人
ノルウェーとアイスランドの中間、北大西洋のほぼ中心に位置するフェロー諸島は、フィヨルド独特の入り組んだ海岸線を持つ18の島から成る火山列島。トースハウンはフェロー諸島の首都で、今から900年前にバイキングにより築かれました。絵葉書のように美しいこの漁村をのんびりと散歩して岬からの景色を眺めましょう。また、レンタカーを借りて、壮大な滝や美しいフィヨルドや近隣の島々の景色を楽しみながら、湖の谷間にある古代ヴァイキングの定住跡を訪れてみるのもおすすめです
イタリア「ヴェルナッツァ」
Vernazza,Italy|人口:852人(2017年)
ヴェルナッツァはチンクエテッレの5つの村のうち西から2番目に位置します。5つの村を巡る旅が定番ですが、その中でも最も美しいとされる村がヴェルナッツァ。小さいながら活気があり、それでいて静か。ロマンチックに休暇を過ごすのに理想的な場所です。住人は1000名にも満たなく、ほとんどが旅行客、滞在客です。キャンディーカラーの家とたくさんのジェラテリアが並んだカラフルで可愛い街並みは必見。港のカフェやレストラン(ほとんどがテラス席完備)で絶景を見ながら食事をするのが最高の贅沢です。
アイルランド「コーブ」
Cobh,Ireland|人口:12,800人
タイタニック号が最後に立ち寄ったアイルランドの小さな港町コーヴ。島国のアイルランドにはたくさんの港町が存在しますが、その中でもコーヴの景色は特に美しく、また多くの歴史を持つことで、知る人ぞ知る隠れ家的観光地です。水辺に沿ったキャンディーカラーの家並みと、港の上にそびえ立つ大聖堂が印象的で、クルージングを楽しむ旅行者にはお馴染みの停泊地。美しい景色と港町らしい心地よい雰囲気が魅力です。
スロベニア「ブレッド」
Bled,Slovenia|人口:8,171人
スロベニアの北部、オーストリアとイタリアの国境近くにあるブレッド湖は、おとぎ話の世界に迷い込んだかのような幻想的な湖。エメラルドグリーンの湖の上にぽつんと浮かぶ孤島には白い教会が建ち、背後にはユリアン・アルプスの山並みが広がっています。その絵画のようなロマンティックな景色は、スロベニア随一の美しさと言われ「アルプスの瞳」「アルプスの真珠」など、様々な美しい言葉で称えられています。セルビアの王族や、かの有名なハプスブルク家などの権力者たちにもこよなく愛されてきた地。是非行ってみたいです。
ポルトガル「アングラ・ド・エロイズモ」
Angra do Heroísmo, Azores, Portugal|人口:35,103人
ポルトガルの西に浮かぶ火山島にある世界遺産「アゾレス諸島のアングラ・ド・エロイズモ」。かの大航海時代に多くの人々が訪れて栄えた港町で、当時の街並みや建造物等が大切に保存されている街です。このアゾレス諸島は、古代ギリシャ時代に繁栄し、ゼウスの逆鱗に触れて海中に沈められたとされる大陸「アトランティス」の山の山頂部分であるとも言われています。アングラ・ド・エロイズモは、大航海時代当時の歴史的建造物が今も残され、まるでタイムスリップしたかのような感覚になる街です。
ルーマニア「シギショアラ」
Sighișoara,Romania|人口:26,370人
ルーマニアのトランシルヴァニア地方にある中世の面影をとどめる小さな城塞都市シギショアラ。吸血鬼ドラキュラのモデルとなったヴラド3世の生誕の地として知られています。世界遺産に登録された丘の上の旧市街は城壁で囲まれ、オレンジ色の三角屋根が連なる美しい町並みは「ルーマニアの宝石」「トランシルヴァニアの宝石」と呼ばれるほど。色とりどりの家々が立ち並ぶ通りは、おとぎ話のような雰囲気を醸し出すしつつも中世の東欧独特の空気感漂う既視感が訪れる人を虜にします。
ベルギー「ディナン」
Dinant,Belgium|人口:13,313人(2022年)
ベルギー南部のアルデンヌ地方、ムーズ川が造った断崖絶壁のふもとに広がる絵のような町がディナンです。高さ100メートルの切り立った崖をバックに広がるディズニー映画の舞台のような小さな町並みは一度見ると忘れられない強烈な印象を残します。サックスの発明者であるアドルフサックスの発祥の地としても知られ、街点在するオブジェや銅像は人気の観光スポットです。
スイス「インターラーケン」
Interlaken,Switzerland|人口:5,610人(2018年)
インターラーケンは、スイス・ユングフラウ地方のほぼ中央に位置する、この地方で一番大きな町。インターラーケンとは「湖の間」の意味。トゥーン湖とブリエンツ湖の2つの湖に挟まれた雄大な自然に囲まれた町で、スイスで人気の観光エリアであるベルナー・オーバーラントの拠点として多くの人が訪れます。可愛らしい街並みと町の中からでも美しい景観が楽しめるのが魅力。自然の中でゆっくりとした時間が過ごせます。また、登山者をはじめ冒険旅行者のメッカで、スイスアルプスを眺める世界で最も壮大なスカイダイビングが体験できることでも人気です。
ドイツ「ローテンブルク・オプ・デア・タウバー」
Rothenburg ob der Tauber,Germany|人口:11,085 人(2016年)
ロマンチック街道の町ローテンブルク・オプ・デア・タウバー。時間をさかのぼったような中世のロマンチックな街並みが残るこの町は、ドイツで最も美しいといわれる地方の真ん中に位置し、その風景はさまざまな時代の芸術家たちにインスピレーションを与えてきました。町の中はあらゆる種類の宝石が詰まった小道が入り組み、訪れる全ての人々を魅了します。犯罪博物館やクリスマス博物館など、昔の古い建築物を見学したり、ワインや音楽のフェスティバルを楽しんだり一年中どの時期に訪れても楽しめます。特に、伝統のクリスマスマーケットの期間の町は、ウィンターマジックに包まれ、まるでおとぎの国のようです。
ノルウェー「フロム」
Flåm,Norway|人口:350人
フロムはノルウェー南西部、ベルゲンからほど近いフィヨルドの山間にある美しい村。ノルウェー最大のフィヨルドであるソグネフィヨルドに面し、オスロとベンゲルをつなぐフィヨルド周遊の中継地点として多くの観光客でにぎわう村です。「険しい山の間にある小さい平地」という意味を持つ古代ノルウェー語に由来している通り、谷の間に人々が暮らす家々が点在しています。ノルウェーが誇る「世界で最も美しい鉄道の旅~フロム鉄道」の始発駅でもあり、駅の周辺では土産物店や宿泊施設、レストランなどが集まり、小さい地域ながらとても賑わいのある場所です。
フランス「カイゼルスベルグ」
Kaysersberg, France|人口:2,701人
「アルザスのポストカード」と称されるカイゼルスベルグ。ロマネスク様式の教会を中心に、コロンバージュと呼ばれる木組みの家が色とりどりに建ち並ぶ石畳の小さな村は、美しい小さな村や町が沢山あるフランス国民の間でもお気に入りの村ナンバー1に選ばれたことがあるほど愛されています。おすすめはクリスマス。カイゼルスベルグは「ノエルの皇帝」と呼ばれるほど村全体がまるで中世のような夢の世界に包まれるクリスマスで有名です。アルザスの伝統的なマルシェ・ド・ノエル(クリスマス・マーケット)とイルミネーションは地元の人々と旅行者たちを魅了し続けています。
ヨーロッパの小さな町村への旅を実現するには
上記で紹介したヨーロッパの小さな町・小さな村は、いずれも、知る人ぞ知る人気のエリアです。
しかし、日本からだと行きにくいこともあって、パッケージツアーではなかなか探すことは出来ません。また、たとえパッケージツアーに組み込まれていても、日帰りの「ついで観光」しかできません。
どうせ行くなら(行ったなら)数日は滞在したい、仮に1日だとしても自分のペースでゆっくり見てまわりたい、雰囲気を心ゆくまで味わいたい、そんなエリアです。
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