味噌こし器を使わないで簡単・美味しくなる方法、味噌漉し器オススメの使い方、残った味噌カス/粒の扱い

お味噌汁を作る際、味噌こし器は必要かどうか、使わない場合の味噌の粒のこと、簡単でより美味しくできる方法をまとめておきます。

お味噌の種類、いわゆる「家の味」「お袋の味」的考え方や、作り方によっても変わります。試してみて、簡単で好みの方法を選ぶのがおすすめです。

目次

味噌こし器は必要か問題

味噌漉し器が必要かどうかは、どうでもいいと感じる人にとってはホントどうでもいいことなのに、考え始めるとなかなか面倒な問題でもあります。

でも、「使うべきかどうか」「必要か不要か」で考えるのであれば、それは単に「好みの問題」でしかありません

ここでは、どうして味噌漉し器を使うのか…から、まとめていきます。

味噌こし器を使う理由

味噌にはつぶつぶが入っていることが多いのですが、これは原材料である大豆や米麹、麦麹の細かい粒です。味噌を漉す(こす)ことで、この残った粒を取り除くことができます。

味噌こし器を使うメリット
  • 味噌の塊(溶き残り)が残らない
  • 粒々が残らないので、舌触りが滑らかになる
  • お椀に「味噌かす」が残らない

お味噌汁では、具材と汁を楽しむのがポイントです。

汁では、出汁などの風味だけでなく、舌触りの滑らかさも大切にされています。味噌の粒が残っていると、舌触りが悪かったり、食べ終わった時にお椀に残ったりします。それを避けるために、味噌漉し器を使います。

ですから、豚汁のようにたっぷりの具材を煮込むような味噌汁であれば、むしろそのまま味噌を溶き入れた方が美味しく仕上がる場合もあります。

味噌こし器の使い方 美味しくするポイント

味噌漉し器の使い方

お玉やスプーンなどでお味噌を取り出し、味噌漉し器に入れて、汁の中で箸で溶くのが簡単な方法です。

味噌漉し器にもいろいろありますが、オススメはこちら。Amazonでも人気商品です。

お手入れ簡単のステンレス製。鍋のふちにもかけられ、食器洗い機にも対応など、使い勝手の良さや、お手頃価格で大人気です。目が細かいので、すりこぎ棒ですり潰さなくてもお味噌がきれいに溶けます。

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味噌漉し器に残る「味噌カス」の扱い

箸で溶いて漉すと、漉し器の底に味噌の粒が残ります。

コレがいわゆる「味噌カス」。特に再利用方法もないでしょうし、そのまま捨ててしまいます

能力が低く、対等には仲間に入れてもらえない子供のことを「みそっかす」と言いますが、元は味噌を漉した滓(かす)のこと。使い物にならない、何の役にも立たない物を意味します。

食べ物を大切にしてきた昔の人にとっても、「味噌カス」は何の役にも立たない物だったのでしょう。

味噌漉し器で美味しくするポイント

何の役にも立たないと捨てられてしまう「味噌カス」ですが、味噌の原料である米・豆・麦の食物繊維が含まれるものです。

栄養学から言えば、捨てるほどのものでもない。むしろ、食べる方がいいくらい。

味噌カスをできる限り残さないためには、箸などの代わりにに、スプーンの背やすりこぎ棒などですり潰して溶き入れるのがオススメです。味噌汁自体も、コクが出てまろやかな仕上がりになります。

ただし、味噌漉し器ですり潰すと、網目に詰まってしまうことがあります。手入れも簡単に済ませたい方は、味噌こし器の中でのすり潰しには注意が必要です。

すりつぶした方が美味しいし、ゴミにもならないのでいいのですが、目に詰まるのが難点。漉し器の場合には、程よいところでやめるのがポイントです。

味噌こし器を使わず美味しく作る方法

粒なしで手間も時間もかけない方法

粒なしで簡単にするには、粒の入っていない味噌「こし味噌」を使うに限ります。

そもそもで、味噌が漉してあるので、粒がありません。お玉などの上で溶いて使います。

「こし味噌」も増えつつありますが、選択肢が限られてきます。また、粒味噌よりも香りや風味が劣るかもしれません。

粒ありでも手間も時間もかけない方法

味噌の粒は残りますが、漉し器なしで簡単に溶くなら、ネギやわかめなどの具材を使います

漉し器を使わない場合、お玉などにお味噌を乗せ、汁を加えて箸で溶くのが一般的なのかと思いますが、その際にお玉の中にネギなどの小さくて断面積の大きな具材を少量、汁と一緒にお玉に入れます

そのネギやわかめを箸でつまみ、お玉の中でくるくる回し、味噌を溶く

表現は悪いですが、棒でかき混ぜる代わりに、筆や刷毛で混ぜるようなものです。味噌を溶きほぐす時間は半分くらいに、しかも溶き残りもできにくい方法です。

【イチオシ】ひと手間で粒なし・ふくよか・美味しくする方法

味噌こし器よりも、まろやかでふくよかな仕上がりになるのが「すり鉢」。味噌カスも出ず、少しとろみがつき、味噌汁の仕上がりが違います

ひと手間かかりますが、さほどの手間でもありません。かけた方が断然いい手間です。

すり鉢に、味噌を入れ、汁やお湯を少量加えてすりこぎ棒ですりつぶします。力も不要、軽くゴリゴリするだけ。乾く前に、水ですすいでしまうと、目詰まりするようなこともありません。

我が家はコレ↓

すり鉢も、最近は扱いやすいものが増えています。底にもシリコンが貼ってあるので、キッチンの台やテーブルを傷つける心配も不要です。

すり鉢で味噌をすりつぶす場合には、汁やお湯などの水分は少量で。足りなければ、足せばいいのですから。
最初から、水分が多いと、粒が擦り潰せたかわかりにくくなります。

味噌こしを使わない「味噌カス」入りの味噌汁はどう思われるのか

好みや慣れの問題ですから、どう思われようが結局は「人それぞれ」。

漉さない=手抜き な訳でも、批判されることでもありません。

自分や家族の好みにすればいいと思います。中には、「味噌の粒が好き」という人もいるのですから。

手作り味噌だと、粒がゴロゴロ入っていることもありますが、市販品の味噌(粒味噌)では、最近は気になるほどの大きな粒が入っていることもあまりありません(製造元にもよりますが、、)。日常的には、漉さなくてもいいくらいです。

一方で、来客に出すような場合には、ひと手間かけてお出しするのもいいでしょう。

なお我が家では、私の実家が味噌漉し派。夫は味噌漉さなくても気にならない派。

過去には、味噌漉し器で漉し、味噌カスは捨てていましたが、目詰まりが気になり止めました。なんせ、夫も気にしないのですから。お玉の中でお味噌を溶いて、カスもそのまま入れています。

その後、すり鉢で味噌をすりつぶす方法を知りました。いやいや、驚きました。漉し器でカスを濾すのとは、全く別物。即日、料理上手になったか、高級味噌にでも変えたかのような感じ。

今では、すり鉢で潰すのが基本。とはいえ、手やスペースの空き具合では、そのままお玉で溶くこともありますが。

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