田舎暮らしの必需品といっても過言ではない軽トラ。
どこに行くにも何をするにもクルマが必要な田舎では、軽トラじゃないと不便な場面が多々あります。軽自動車ではなく、軽トラです。
老若男女誰にでも扱いやすく、丈夫だし燃費もいいし維持費もべらぼうに安い「軽トラ」は、”足代わり”であり”サンダル代わり”です。
こんな快適なクルマがあったことを、実際に田舎暮らしをして初めて知りました。
日本の道には軽トラこそが最適であり最強です。
そんな軽トラのある暮らし〜おすすめの軽トラライフをご紹介します。
日本の道には軽トラが最適で最強
軽トラを買うことに抵抗がある人は多いと思います。
都会暮らしであれば、そもそも「軽トラ」という選択肢さえありえません。
しかし、道幅が狭くアップダウンが多い日本の道、特に地方、さらに田舎においては、軽トラが最適で最強であることは間違いありません。
私は田舎暮らしを始めるにあたって、どんなRVよりも最強だと言われる「ジムニー」を購入しましたが、軽トラには敵いませんでした。
【軽トラのメリット〜軽トラでなければ不可能なこと】
- 荷台最高!
- 土も砂利も砂も運べる。しかも大量に!
- 土のついた野菜をそのまま乗せられる。しかも大量に!
- 汚れたスコップや服をそのまま乗せられる!
- 濡れたものをそのまま乗せられる!
- たくさん積める。木材など長いものも運べる!
- 木材や工具が運べる。小型重機も運べる!
- 丈夫!頑丈!屈強!
- 小回りが利く!畦道通れる!
- 燃費が良い!
うざいくらいに「!」つけたくなるほど、最高で最強です。
田舎暮らしにおいて荷台は本当に重宝します、というか、必須でした。
ジムニーには荷台がありません。ジムニートラックもありますが、荷台のサイズが違います。
ジムニーには荷室はありますが、そこに土や濡れたものをダイレクトに入れるのは無理だし、まして入る量も限られます。
そして、乗る人次第ではありますが、私たち(特に奥さん)には、土や濡れたものを入れるのに、抵抗がありすぎました。。
現在、国内はもとより世界中探しても軽トラの代わりになるクルマは存在しません。
軽トラ無双です。
軽トラを買うなら中古に限る!
軽トラを新車で買うのはオススメしません。
汚れるのが仕事の軽トラです。若干小汚いくらいが、惜しみなく使えて良いのです。
しかも、構造がシンプルで、丈夫ですから、多少古くても平気です。
軽トラはどれでも同じ?
軽トラなんて皆同じ、と思ってはいけません。
軽トラは、見た目的には皆同じように見えます。
当たり前ですが、車種によって若干顔立ちが違います。ただ、顔を見分けることが出来ても遠目に見れば皆同じに見えますが、、、
最も顕著に違いがわかるのがエンジンです。
乗り比べれば分かります。が、軽トラを乗り比べて買うような人はあまりいないでしょう。
田舎暮らしをしていると、何かの集会や、月1の清掃日(草刈りなど)の時に、畦道などにずらっと並ぶ軽トラを見ることがよくあります。なかなかに、かわいい光景です。
選ぶ余地はないかもしれませんが、こだわりたい人には「農道のポルシェ」と「農道のフェラーリ」と呼ばれる軽トラがオススメです。
中古でしか買えない “農道のポルシェ”
スバル「サンバー」
- リアエンジン・リア駆動のRR車
- 荷台の下にエンジンを搭載
- 空車の状態でも充分なトラクション確保
- 安定性に優れ、上り坂も得意
1961年に発売、2012年生産終了。現在は、ダイハツ「ハイゼット」のOEMとして販売されています。
一般的な軽トラは、運転席のシート下などにエンジンが積んである、前がエンジン&後ろで走る FR方式が採用されています。
サンバーは、後ろにエンジン(リアエンジン)&後ろで走る(リア駆動)RR方式を採用。スバルの時代を超えた人気者「スバル360」をベースに開発されたのですが、これが「ポルシェ 911」と同じ駆動方式。
しかも、サスペンションは、スポーツカー同様の四輪独立懸架方式を採用。ぬかるみのような悪路も、山道ならではの狭くて急でやたら曲がる登り坂でも、安定した高い走破性能と優れた乗り心地があります。
まさに “農道のポルシェ“。最高級の褒め言葉です。
中古でしか買えない?”農道のフェラーリ”
ホンダ「アクティ」
- エンジンを車体の中央(荷台の下)に置くMR車
- 空荷の状態でも農道のぬかるみで空転しにくい
- 振動や騒音が少ない
- 上り坂での登坂力に優れる
2021年で生産終了。
軽トラなら4WDがおすすめ!
荷物を積んで悪路を運転したりする可能性があれば、パワーや安全性の高さからも4WDがオススメ。
公道から1本入ると、舗装されていない道路も普通です。珍しくもありません。道路はボコボコ、砂利が敷いてあっても雨が降ればグズグズです。
畦道もあるし、狭くて急でカーブばかりの坂道も多く、しかも対向車ともすれ違う度に止まったり、スピードダウンも、日常的です。
4輪駆動なら、滑りにくく安定した走行も可能。
絶対オススメです。
2WDに比べれば燃費は悪く、車体価格も高いことが多いのですが、安全性には変えられません。
尚、軽トラの4WD車には、2WDと切り替えることができる「パートタイム4WD」という機能がある車種もあります。
軽トラはMT車でこそ力量発揮!
今の軽トラには、普通にAT車もあります。
私が、中古軽トラを探した頃は、若干田舎暮らしを舐めていたのでAT車を探していました。知人にも「オートマで、、」と探してもらったのですが、「何言ってんの?」的扱いでした。
当時は、AT車の中古軽トラは数も少なかったので、結局MT車になりましたが、正解でした!
MT車最高! どんな悪路でも、普通の公道でも、車乗ってる感が楽しめますし、安定しています。
私の奥さんは、最初は軽トラを避けていましたが、慣れると私以上に愛用し、ガンガン乗っていました。。
燃費は気にしても意味がない
車を買う時には、燃費は気になりますが、軽トラの場合には気にしてもほとんど意味がありません。
よほど古い車体であれば別ですが、そもそも中古車といっても、出回っている程度であれば車体としての燃費には大きな差がありません。しかも、、、
- あぜ道、山道ではそもそもで燃費が悪い
- 荷物を積めば燃費が悪い
- 長距離は乗らない
軽トラで、頻繁に長距離を走る方は考慮してもいいかもしれませんが、日常生活でその辺を走る程度なら、気にしても意味がありません。
気にするならば、走行性能や荷台の使いやすさでしょう。
軽トラがある理想のカーライフ
田舎暮らしや地方暮らしにおいてクルマ=自家用車はライフラインです。
場所にもよりますが、公共交通機関が無かったり、もしくはあっても日に数本レベルの郊外になると、クルマが無ければ生活が出来ません。
だから、動かない、なんてことがあっては死活問題です。
災害時には特にそうです。
日頃から燃料は出来るだけ満タンにし、整備点検はしっかりとやっておくことが必要です。
とにかくクルマは、いつでも動く、この当たり前のことが出来なければなりません。
田舎暮らしでは、駐車場の心配は無いので1家庭2台持ちどころか、大人は一人1台が基本です。そこに、軽トラやら、家族用のミニバンまであったりするので、同居人数よりも車の台数が多いことなど、珍しくもありません。
とにかく1台軽トラがあれば2台目は何でもよく、2台以上あるということが大事です。
その2台目は、ライフスタイル、趣味嗜好、予算に合わせて選べばいいのです。
私のオススメは、軽トラ+災害時に役に立つクルマ。
条件は、大容量バッテリーを搭載し100V/1500W対応のコンセントを装備していること。
災害で一番困るのは停電です。
100V/1500W対応のコンセントあれば、停電時でも車のバッテリーの電力を使うことで、様々な電化製品を長時間使えるようになるからです。
軽トラドライバーには注意せよ
現在、軽トラドライバーの多くは高齢者です。
特に田舎では軽トラが超高齢者の足代わりになっています。
軽トラがなければ田んぼにも畑にも行けない、隣近所にも行けない、タバコも買いに行けない、ご飯も買いに行けないので、仕方がありません。まさに生活必需品なのです。
高齢を理由に、田舎の高齢者から軽トラを取り上げることは、現実的ではありません。
でも、いくら自分では元気で運転も達者だと言っても、高齢者です。超高齢です。本人は自覚してなくても反応が鈍っていることもあります。
それに、高齢者が運転する軽トラは、自動車保険(任意保険)に入っていないクルマが多いのも事実です。
ですから、こちらが必要以上に注意して運転しなければなりません。
- 自分も無理をしない
- 相手にも無理をさせない
- 必要十分以上の車間距離を取る
- 相手の運転を信用しない
とにかく事故をもらわないようにするのが、何よりも重要です。
気をつけましょう。